襲撃_from:Atsushi ページ12
その日、武装探偵社には珍しく社員と事務員が全員集まっていた
特段重大な事件があった訳でも、深刻な会議があった訳でもない
本当にたまたまだったのだ
でも、今思えば彼女はこの状況を知っていてこの日を選んだんだと思う
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国木田「太宰ィィィィ!!!」
いつもの様に国木田さんの怒声が響いていた
相手は自分をこの会社に入れてくれた太宰さん
彼は今、社のソファで寝転び、これまたいつもの様に「完全自 殺読本」なる不振な本を読んでいる
治「国木田くん!!この自 殺方法を試してみようと思うのだけれどどう思う!?」
国木田「その前に仕事をしろ!!!」
治「ああ!」
国木田さんが太宰さんの手から本を奪い取り、太宰さんは物凄くショックを受けた顔をした
渋々太宰さんは起き上がり、自分の机と向き合ったが、パソコンを開くわけでもなくただボーッとしているだけである
与謝野「相変わらずだねェ」
武装探偵社の医師である与謝野晶子の言葉に敦は苦笑しながらえぇ。と答えた
社内では、国木田と太宰の他にも、江戸川乱歩が山積みになった駄菓子を食べ、宮沢賢治は牛丼を頬張り、谷崎ナオミは事務員達と談笑している
なんだかんだ言って、真面目に仕事をしているのは国木田と谷崎潤一郎くらいだ
気が付くと太宰は国木田から本を取り返し、ふたたびこの自 殺方法は…などと呟いていた
そんな時だった
乱歩「谷崎!!!!!妹を扉から離れさせろ!!!!!」
そんな怒鳴り声が社内に響いた
いきなりの事で対応できなかった谷崎潤一郎が椅子から立ち上がった時にはもう遅かった
バタバタバタバタ!!!!!!!!!バンッ!!!!!
騒々しい音と共に社内になだれ込んできたのは
敦「ポートマフィア!?」
武装探偵社の最大の敵
ポートマフィアだった
ナオミ「きゃあ!!!」
黒スーツの集団は、全員が手に銃を持ち、扉のそばにいた谷崎ナオミと、数人の事務員に銃を向け、人質をとった
潤一郎「ナオミ!!!」
兄の悲痛な叫びが聞こえる
全ての社員が臨戦態勢となり、一部の者は異能を発動させた
福沢「何事だ!」
社長室からは社長である福沢諭吉が出てきて状況把握をする
そして、彼女が来たのだ
『乱暴にしちゃダメだよ』
そう言いながら
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悠希(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります!!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年5月25日 20時) (レス) id: 84d16d7788 (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - とても面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年3月30日 23時) (レス) id: eb111e24a3 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒の舞姫 - とても良い作品ですね!続きが気になります! (2020年2月2日 19時) (レス) id: d7a443e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - 面白いです!更新まってます! (2020年2月2日 10時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチノセ | 作成日時:2020年1月30日 0時