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始まり_from:J ページ2

初めて彼女と出会ったのは確か去年の暮れのことだったと記憶している


同じチームの左馬刻と理鶯との待ち合わせ場所まで車を走らせていた時だった


「ね、ねぇ…あの子大丈夫かな?」

「わかんないよ!」

「警察に電話した方がいいんじゃない?」


赤く光るランプで車を停め、ぼんやりと道路の先を見つめていると、車の横を歩く三人の女がそんな会話をしていた


「でもあの子連絡しなくていいって言ってたし…」


流行りの服を着こなす三人は不安そうな顔をしていた


銃兎「…すみませんそこの御三方」


窓から声をかけ事情をきく


銃兎「なにか困ったことでも?」


そう聞くと、三人は不審がる素振りを見せた


銃兎「あぁ。驚かせてしまってすみません。私、実はこのような者でして」


スーツから警察手帳を取り出し、見せる


「警察さん、ですか…」

銃兎「えぇ。盗み聞きするつもりはなかったのですがたまたま貴女方の会話が聞こえてしまいまして…。内容も内容だったのでお声がけさせて頂きました」


まだ信号は変わる気配がない


銃兎「私でよければお話を聞かせてください」


三人は顔を見合わせどこか安心した表情になった


「実は…」


そこで聞いたのは、三人がガラの悪い男数人に絡まれたこと。できる限りの抵抗はしたがどうにも出来なかったこと。路地に連れ込まれそうになった時に制服を着た高校生くらいの女の子が助けてくれたこと。助けを呼びに行こうとしたがその子が警察に言わなくていいと耳打ちしてきたことだった


「お願いします!あの子を助けてください!」


一人がそう言うと、ほかの二人も同じようにお願いしますと言い、頭を下げてきた


銃兎「わかりました。話してくれてありがとう。あとは任せてください」


「はい!お願いします!」


女から場所を聞き出し、信号が青になったことを確認して車を走らせる


スマホを出し、理鶯に電話をかけた

数回コールがなった後、聞き慣れた声が聞こえた


理鶯「もしもし」

銃兎「理鶯!今から言うところに左馬刻連れて向かえ!」

理鶯「なにがあった?」


制限速度ギリギリのスピードで道路を走りながら、理鶯にさっきの話を簡単に伝える


理鶯「…わかった。すぐ向かう」

銃兎「頼んだ!」


それを最後に通話が切れた

聞き出した場所は今自分がいる場所より二人がいる場所の方が近い

こっちは車だから適当なところで合流できるだろう

そう思い、またアクセルを踏んだ

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悠希(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります!!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年5月25日 20時) (レス) id: 84d16d7788 (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - とても面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2020年3月30日 23時) (レス) id: eb111e24a3 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒の舞姫 - とても良い作品ですね!続きが気になります! (2020年2月2日 19時) (レス) id: d7a443e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒胡椒(プロフ) - 面白いです!更新まってます! (2020年2月2日 10時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチノセ | 作成日時:2020年1月30日 0時

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