第四十五話 ページ5
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エレンside_
ペトラ「そうなの?A、エレン」
いつも笑顔が素敵なペトラさんがとても哀しそうな顔をしていた。
エレン「っ…」
その時、ふとペトラさんの手を見た。
ペトラさんの手には噛んだ後がある…
__あの時のか……。
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壁外調査前_
リヴァイ「お前を半殺しに留める方法を思いついた」
エレン「…はい?」
リヴァイ「巨人化したお前を止めるには殺すしかないと言ったが
このやり方なら重傷で済む」
カカッ...と音を立て、黒板に図を書くリヴァイ兵長。
「…貴様そんなこと言ったのか?
最悪だな」
リヴァイ「黙れ」
俺の隣には腕を組んで黒板を見ているA。
この一カ月、Aと一気に距離が近付いた気がする。
リヴァイ「_とはいえ個々の技量頼みだがな。
要はうなじの肉ごとお前を切り取ってしまえばいい」
えっ…ちょっと待てよ…。
「…それじゃエレンの手足を切り取ってしまうじゃないか」
リヴァイ「心配はいらん。どうせまたトカゲみてぇに生えてくんだろ?
気持ち悪い」
エレン「ま、待って下さい!
どうやったら生えてくるとか分からないんです! 何か他に方法は…」
俺がそう言うとリヴァイ兵長は更に怖い顔をした。
リヴァイ「『何の危険も冒さず何の犠牲も払いたくありません』と?」
エレン「い、いえ…」
リヴァイ「なら腹を括れ。
お前に殺される危険があるのは俺達も同じだから安心しろ」
エレン「…っ…」
できるのか…!?俺なんかに…!
そんなことを考えていると_
ポン...と小さくて綺麗な手が俺の肩に置かれた。
振り向くとそこには真剣な目をしたA。
「……」
ただ何も言わずに俺の目を見ている。
それを見て俺は決心する。
エレン「…はい。分かりました…」
ハンジ「じ、じゃあ実験していいよね? 」
と今まで黙って教卓の上に座っていたハンジさんが口を開く。
リヴァイ「…リスクは大きい…かといってこいつを検証しないわけにもいかないからな」
ハンジ「計画は私がやっていいよね?」
ふーふーと興奮気味のハンジさん。
…怖い。
「エレンに何かしたらタダじゃ済みませんよ変.態さん」
A…殺気が背後からわかりやすく出てるぞ…;;;
ハンジ「分かってるよー
エレン、分からないことがあったら
分かればいい…自分らの命を懸ける価値は十分にある」
エレン「…はい!」
そうして、俺の巨人化実験が行われた_
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紋切零赦(プロフ) - こてっちゃんさん» 続き楽しみにしています!頑張ってください!! (2014年4月3日 12時) (レス) id: 92070533e1 (このIDを非表示/違反報告)
こてっちゃん(プロフ) - 紋切零赦さん» コメありがとうございます(o´艸`) (2014年4月2日 16時) (レス) id: e003f49911 (このIDを非表示/違反報告)
こてっちゃん(プロフ) - hituziさん» ありがとうございます!そ、そんな事言ったら確実に削がれますよっΣ(゚ロ゚;) (2014年4月2日 16時) (レス) id: e003f49911 (このIDを非表示/違反報告)
紋切零赦(プロフ) - すっごく面白かったです!ありがとうございました! (2014年4月2日 15時) (レス) id: 92070533e1 (このIDを非表示/違反報告)
hituzi(プロフ) - 凄く面白かったです!あと…一度でも良いから兵長に豆つぶドチビと言いたいなあ……… (2014年4月2日 14時) (レス) id: 12a8685115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こてっちゃん | 作成日時:2014年1月26日 13時