第六十九話 ページ29
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…夢を見た。
あの古城でリヴァイ班のみんなと過ごした
幸せだった時間の夢。
だけど…それは夢。
現実では、もうあの頃には戻れない。
大好きだったエルドさん達はもうこの世にいない。
私は結局なにも守れず、また仲間を失った。
だから…こんな想いをしたくなかったから
仲間なんて必要なかったんだ。
1人で生きていたら何も失わずに済んだのに。
…でも調査兵団に入ったお陰で私はエルドさん達に
…リヴァイに出逢えた。
チビでいつも眉間にシワを寄せ、怖い顔をしていて
暴言吐くし、暴力も振るうし最悪な奴だ。
でもあいつはとても仲間想いで優しい奴でもある。
あの小さい背中で背負ってきたモノは
計り知れない。
過酷な中を生きてきたからこそ
リヴァイは強い。そして優しい。
私はそこに惹かれたんだ。
…リヴァイ。早くお前の声が聞きたい。
お前に好きだと伝えたい。
そんなことを思っていると誰かが
私の頭を撫でているのを感じた。
リヴァイ?
…ううん、違う。
この手は_
「エレン…」
目を開けるとすぐに見えたのは
エレン「おはようA。気分はどう? 」
優しく微笑んでいるエレンの顔だった。
「…身体のあちこちが痛い」
エレン「ハンジさんが言ってたぞ。
Aの身体、擦り傷だらけだって。
お前女なんだから気を付けろよー」
「うっ…;;;」
ごもっともです…。
「…リヴァイは?」
いつもならいるリヴァイの姿がないので
エレンに訊ねてみることにした。
エレン「…兵長は団長のとこ。
Aが戻ったことを報告しに行ったよ」
「そっか…」
あいつにすぐに会いたかったんだがな_
エレン「そんな顔するな!すぐに戻ってくるって」
「うわっ!?止めろよエレン」
エレンにぐじゃぐじゃにされた髪を
手ぐしで直していると
ドアの方からものすごい視線を感じた。
ゆっくりと視線をドアの方に移すと…
リヴァイ「よぉ…。目ぇ覚めたみたいだな…
さて、どういうことか説明してもらおうか…
Aよ」
ゴゴゴゴ...といつもなく怖い顔をした
リヴァイが立っていた。
エレン「あっ…と…お、俺ハンジさんのとこ
行ってくるよ!!;;;じ、じゃあなA!!」
あ、あいつ逃げやがったな!?
リヴァイ「…Aよ。俺の命令を無視して
なんで来たか説明するよな?((黒笑」
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紋切零赦(プロフ) - こてっちゃんさん» 続き楽しみにしています!頑張ってください!! (2014年4月3日 12時) (レス) id: 92070533e1 (このIDを非表示/違反報告)
こてっちゃん(プロフ) - 紋切零赦さん» コメありがとうございます(o´艸`) (2014年4月2日 16時) (レス) id: e003f49911 (このIDを非表示/違反報告)
こてっちゃん(プロフ) - hituziさん» ありがとうございます!そ、そんな事言ったら確実に削がれますよっΣ(゚ロ゚;) (2014年4月2日 16時) (レス) id: e003f49911 (このIDを非表示/違反報告)
紋切零赦(プロフ) - すっごく面白かったです!ありがとうございました! (2014年4月2日 15時) (レス) id: 92070533e1 (このIDを非表示/違反報告)
hituzi(プロフ) - 凄く面白かったです!あと…一度でも良いから兵長に豆つぶドチビと言いたいなあ……… (2014年4月2日 14時) (レス) id: 12a8685115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こてっちゃん | 作成日時:2014年1月26日 13時