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『.......白すぎでしょ。』





そう白いの。白すぎるの。



ウェディングドレスが。






『そうだよ〜朝はすっかり忘れていたよ〜』






頭を抱え苦笑いする。



いすに座り、開いた窓から景色を見る。







........みんな忙しそう。







他人事ではないこと言って、



閉じそうになる目を部屋の中へ向けた。




『........洋風なんだな〜私は和風だとてっきり思ってた。』





虚ろ。独り言だ。



しかし次に後ろに気配を感じた。



悪い気配は感じなかったから後ろを振りかえもせず、



声だけ発した。




『このドレス白すぎない?』




普通に思ったことだ。


これがもし私の知らない人でも知っている人でも、


こんな質問を問いても関係ないのだろう。


ただ、思ったことなのだから。




「それは仕方ありません。姫は姫でも.......」




身近な声だった。



その声に私は振り返って、



身近な声は微笑みながらこう言った。





「今日は一人の花嫁の女性ですよ。」






はにかみ笑顔がよく似合う、圭。





『.........圭か。』




「はい。......立派な女性になれましたね。


姫は誰からも隠した本性が一番のおてんばで、


宮中から遠まわしにされても迷ったときに居場所を教えてくれる光のように、


輝いたお方でした。」




先に言っておく。



今日は少し憂鬱だ。





『........ありがとう。』




「......姫は理想の女性になれましたか?


思い描く未来を進める女性に。」







........理想の女性、ねぇ。



















゛強くなるの。みんなを........守れるくらいに!!゛

















息を吐いた。


溜まった空気を変えるように頬を上げて、


声を明るくした。







『.........変わったのかな?


私、自分のことよくわからないや。


.........でも、少しだけ。


自分らしくなった気がする。』





でも憂鬱だったのはそれが理由じゃない。



少し実感した。



今日が最後に。



天宮帝国は私の中から消えてしまうと。



いままで鬱陶しいだけの記憶が、



私の一部だったのに。



明日から私は、もう........。



天宮Aとの別れでもあるんだ......。







(今日で、終わり......。)













「紅覇様が入られます。」






.........紅覇。





圭はいつの間にかいなくて、紅覇がいた。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


はい!琥兎です!続編行きます!


これからもよろしくお願いします!

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設定タグ:マギ , 練紅覇 , 政略結婚
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琥兎(プロフ) - ですよね!悲しすぎる結末ですよあれ。アルマトラン.....。ファーラン悲叫びましたよね、うぅ(涙)テスが可哀相......。個人的にはシバとソロモンが離れ離れになってしまうところもすごく泣けました(泣) (2016年3月28日 8時) (レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミハネ(プロフ) - 私も数日前に24巻読みました!テスが死んじゃうところが泣けた(涙) (2016年3月27日 18時) (レス) id: 5461742ec6 (このIDを非表示/違反報告)
琥兎(プロフ) - rekaさんありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年2月3日 19時) (レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
reka - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2016年2月3日 13時) (レス) id: 3f3aeb4db3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥兎 | 作成日時:2016年2月2日 15時

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