【マギ】心の距離【練 紅覇】

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お兄様が冷たく言葉吐いた。




尚、苛立ちを抑えられなかった圭は、




もう一回 言葉の槍をぶつけた。









「どうしてそんなヘラッとしてられるんだよ！




姫の心配をする余裕はないって言うの！？




そんな.........ふざけないでよ！




そんな気持ちしかないのなら、




姫を傷つけるだけ！




そうやって姫を一人にしていくのなら、




姫に愛を求めないでくださいよ！！」








そしたらお兄様は顔をあげ、





目つきは人変わりするように、





鋭く、またなにかに満ちた瞳でいた。






そして顔色一つ変えず言い放つ。








「僕はAが好き。





大好き。大大大大好き。





Aがどんな男と出会ってきたのかなんて知らない。






小さいころから今まで天宮帝国で






なにをして過ごしてきたなんて知らない。





初めて出会ったときの顔も。





なんであんな顔をしていたのか。






到底 興味はない。






でも、





僕はいまのAを知った。







それだけで十分だ。






一人にする？






僕がAを一人にするわけないじゃん。






言いたいことはそれだけ。じゃあね。」








そう言ってお兄様はAちゃんを担いだまま、





私と圭を置いていった。









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