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人間は一人で生きるなんてできなくて、
寄り添い、寄生しあいながら、
自分という存在を守る。
あまりに醜くて、
哀れだと、あたしは思う。
でも自分も紅覇や天宮帝国に、
寄生していた、と思う______。
空中で半回転して、
真っ逆さまに落ちていく。
そしてあたしの頭を走馬灯のように、
記憶が巡りいった。
・
・
・
゛少しくらい。お前は非常になりなよ。゛
浮かんだのは、記憶の深いところにいた彼等。
゛なれないよ。ああ、明日なんてやってこなくていいのに。
ずっとこのままでいられたらいいのに.......。゛
・
゛Aは剣がうまいじゃん。いーな.......。
私も君みたいに強くなって――――の隣で戦いたいよ。゛
゛十分強いじゃないですが。いまだってあの人の隣にいますし。
それに.........――様はあたしの憧れなんですから!゛
隣に座る憧れの女性を見ながら、
同じ桃色の髪をなびかせる彼女は、こう言った。
゛Aはソロモンのことが好きなの?゛
゛え!?.........彼はあたしの主ですよ。好き、とか思ったことないです!
...........仲間、ですから。゛
゛仲間........、そうね。
ソロモンは私のことも、
女としてじゃなくて
仲間って思ってる、かな.........?゛
゛っ__________、、シバ様......。゛
・
・
____ああ。ひどく懐かしい名前だ。
明日を急かした未来の色が、
鮮明に、
少し曖昧に、
世界が、
時代が、
逃した希望の未来へ、
映し出した。
なんで、忘れていたのだろう。
ソロモン、とはあたしの主で
シバ様、とはあたしの大事な恩人______。
_________あたしもそこにいたのに。
あたしの血は肌を彩り、
地面に_______
何かに収まった。
地面にあたった感覚はしない。
ただ。
彼のぬくもりを少しだけ感じた。
・
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琥兎(プロフ) - ですよね!悲しすぎる結末ですよあれ。アルマトラン.....。ファーラン悲叫びましたよね、うぅ(涙)テスが可哀相......。個人的にはシバとソロモンが離れ離れになってしまうところもすごく泣けました(泣) (2016年3月28日 8時) (レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミハネ(プロフ) - 私も数日前に24巻読みました!テスが死んじゃうところが泣けた(涙) (2016年3月27日 18時) (レス) id: 5461742ec6 (このIDを非表示/違反報告)
琥兎(プロフ) - rekaさんありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年2月3日 19時) (レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
reka - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2016年2月3日 13時) (レス) id: 3f3aeb4db3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥兎 | 作成日時:2016年2月2日 15時