【マギ】心の距離【練 紅覇】

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魔装を一旦解いて、




暫く歩いた。





「それにしてもひどい有様だねぇ。」





『そう....だね。誰がこんなことを......』







首謀者は一体誰なんだ。




なぜ天宮帝国を廃したの？





『あっそういえば紅覇』





「ん〜？」





『お姉様を見かけてない？



ずっと見かけてないんだけど......。』





「えっとね〜行く前に会ったくらいだよ〜」






『.......あー.....避けられてたかも』






「え？なんで」






『........本物の姉妹じゃないからかも。』






「あっごめ『いいの。こんなこと......一度や二度じゃないから』.......え？」





「それってどういう......」






『そんなことよりも行かなきゃ。




一緒に行ってくれるんでしょ？』






そう言って微笑んだ。







「.........」







『ほっほら行こう？』







「はぁーそんな顔で言われても......」






『ど、んな顔だよ。』







「.........泣きそうな顔。」








『.......っ。だって、ちょっと不安、で.....っ』







そう言うと、自然に抱き寄せられる。







「帰ったら、話してよ？」








ふわっと紅覇の匂いがする。





顔を紅覇の胸に押し付けられ、





紅覇の腕の中にいることを実感する。








『......うっ、うん！』








そして、ゆるりと離してくれる。






繋いでいた手をもう一度握ろうとする。









・









・









・









ﾋﾟｭｯ








『！』






なにか矢のようなものが飛んできた。





・

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