６０ ページ14
そこは古びた廃墟で、
上っていくと屋上に人がいっぱい集まっていた。
いっぱいといっても10にも満たない人数。
乗り込めば救えるかも。
そう思い、乗り込む体勢になる。
しかしそれはギリギリのところで止められた。
別に知っていた人がいたわけじゃない。
敵が恐いなわけでもない。
ただ........
ジャラリ。
「.......っ」
私の記憶が、私をそこに縛り付けた。
「どうしよう.....私......っ」
鎖が取れたのは形だけで、
ほんとうは取れていなかったんだ。
いまだってずっと縛られているんだ。
「ごめんなさいっ.......
やっぱり私なんかがここにいちゃ.......」
・
・
『人を鎖に繋げてなにがそんなに面白いの？
みんな同じ人であることは代わりないのに、
どうしてこんなことをするの！』
「......はっ」
「こいつまだ息があったのか.....。
おいお前。コイツの首を落とせ。」
「えっ......やっ」
戸惑う少女に剣を握らせる。
幼い少女には重い一振りをやらせようとしている。
許せない。
そうは思うけど、体は動かない。
『だめ。』
「おいおいいまさら命乞いしようたって無駄だぜ。」
そうして賊は少女に囁いた。
「殺 れ。」
「っ.....！」
『だめ。あなたが罪を背負う必要はないの。
あなたは自由なんだから。』
.......姫。
私、踏み出す勇気がありません......！
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥兎(プロフ) - ですよね！悲しすぎる結末ですよあれ。アルマトラン.....。ファーラン悲叫びましたよね、うぅ(涙)テスが可哀相......。個人的にはシバとソロモンが離れ離れになってしまうところもすごく泣けました(泣) (2016年3月28日 8時) (
レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミハネ(プロフ) - 私も数日前に24巻読みました！テスが死んじゃうところが泣けた(涙) (2016年3月27日 18時) (レス) id: 5461742ec6 (このIDを非表示/違反報告)
琥兎(プロフ) - rekaさんありがとうございます！更新頑張ります！！ (2016年2月3日 19時) (レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
reka - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2016年2月3日 13時) (レス) id: 3f3aeb4db3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥兎 | 作成日時：2016年2月2日 15時
