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『でも、あたしのこと。怖くないんですか?』
「?....なんでアルか?」
二人の目線があたしに向く。
あたしは手で髪をいじり、
『それは....だってこんな髪の毛の色をした、こんな目の色の人なんていないでしょ?』
視線を虚ろに慌てふためいた。
自分で言って少し悲しくなる....
...こんなの、自虐と一緒だ
「....確かに。見たことないですね」
二人は改めてまじまじとあたしを見つめてくる。
いや、そんなに見つめられると、恥ずかしい....←
『あ...の.....』
「めっちゃ綺麗アルヨー」
その言葉にピクリと体が動く。
『っ....』
そう言う人もいる...そう言う人もいる...けどあたしは......
『....それでもあたし、この髪と目が嫌いなんです』
「「......」」
すると突然涙がこみ上げてきた。
『これのせいで....うぅ...ふぅ...』
「....どうする?神楽ちゃん」
「....」
すると今度は肩をそっと優しく掴まれた。
女の子の方だった。
優しく微笑む。
「....大丈夫ネ、あたしに任せるヨロシ!」
なんと頼もしい姿だろう....
あたしよりも年下だろうに.....
そう思いながら
さらに涙が溢れ出してくる。
それから泣き止むまで
そばにあったティッシュを使い果たした。←
・
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琥兎(プロフ) - ありがとうございます!更新頑張りますね! (2016年1月22日 7時) (レス) id: e7385696b9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - はじめまして!面白いです!更新頑張ってください!! (2016年1月20日 23時) (レス) id: 2932caa4ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥兎 | 作成日時:2016年1月20日 22時