呪われた血 (ページ3)

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３　正義ページ3

『私に何かついていますか？』

きょとんとしながら
自分の体を見る素振りを見せる

ジ「あ、ああ…何もついていないよ
余りにも美しかったので驚いただけじゃよ」

ハッと我に返ったお爺さんは
苦笑いを浮かべながら近寄ってくる

ジ「さあ、君も早く受付を済ませるといい」

『そうですね、有難うございます』

受付に近寄り名簿に名前を書く
それをまじまじと見る
緑の制服の男と銀髪の男

『どうか、されました？』

ちらりと見上げると
サッと目線を逸らされる

ポ「い、いやぁー‥
Aちゃんって言うのねと思って」

花「そうですね、僕も
名前が気になってしまい」

苦笑いで誤魔化す二人
あまり気にしないほうが良いと
『そうですか』と流す

エ「では、お部屋に案内しますじゃ」

エンヤ婆が先頭を歩き
各自部屋に案内される

私は勿論先程に部屋に戻る
隣にお爺さん達が止まるらしい

暫くすると少し鈍い音がした
何か始まったのかと読書を続ける

―――コンコン

『どうぞ？』

読書を続けながら返事をする
ドアが開いた先には黒い学ランの男が

『何か御用でしょうか？』

本を机に置き目線を向ける

承「…いや、居るならいい」

『待って、少し退屈してるの
…お話しない？』

出ていこうとする男を引き留めるも
学ランの男は冷めた目でこちらを見る

承「今は遠慮しとくぜ」

そう言い扉を閉めていった
屈辱だった私の誘いを断る男が
この世にいる事に腹が立った

『…なんて男なの』

ギリッと下唇を噛むも
少しし冷静になりまた読書を続けた

下から凄い音が聞こえる
暫くして読書が終わる
本を置き扉を開け音の方へ向かう

『おはようございます
…後ろの者は何かしら？』

階段を降りると男が３人とその後ろに
縛られたエンヤ婆の周りにいる

ジ「あー…これはだな」

ポ「た、倒れたんだよ！
なあ！婆さん疲れ溜まってたのかなー」

あからさまに嘘をつかれる
挙動不審過ぎて疑わざる得ない

『へえ、倒れた方を
縛るのがお好きなのですか？』

私の返答に青ざめる二人

花「すみません、ある事情で
この方を連れて行かなければなりません
‥どうして縛っているかも言えません」

『なら私も連れて行きなさい
貴方達が連れて行こうとしている
エンヤ婆に連れてこられたのだから』

その言葉を聞いた３人は
飛びのき一気に戦闘態勢に入った