Coward ページ8
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うどん屋さんの暖簾を潜ると、
「お、A君!今日は連れも居るんだ。いらっしゃい!」
店長が大きい声で歓迎してくれた
「どうも。ね、おっちゃん、俺いつものやつ」
「じゃあ、俺もコイツと同じものを」
「あいよ!すぐ用意するからな!」
空いている2人用の席に座り、スマホを弄る
「A、またTwitterか?見てて飽きねぇの?」
「飽き飽きしてるよ。でも、見とかなきゃ後々面倒だからさ」
「なに?そんなに通知の量多いの?フォロワーに@ツイートされたりとか?」
「まぁ、大体そんな感じ」
「へぇ……フォロワー何人よ?」
「えっ……あー……」
俺、一般人の割にはフォロワー多いから、変に疑い持たれそう
どうしよ、適当に答えようかな
「んな教えて困ることじゃないだろ?」
「あっ、ちょ!?」
何人と言おうか迷っていると、勝手にスマホを覗き込まれた
「……え、120万?マジ?」
「おう、マジ」
「何してたら、そんな大勢の人からフォローされんの?あと、フォローしてるのが1人だけって、なんか色々とおかしいぞ?」
だって、あの件のときに、りぶ以外の人は問答無用でリムったもん
おかしいと言われても、それが俺なんだから仕方ない
「俺もネットで色々と活動してるんだよ」
「へぇ……なんかお前、すごいのな」
「うどん2人前、お持ちしましたー」
会話が途切れたところで、店員さんがうどんを運んできた
「お、美味そう」
「俺がハマるぐらい美味しいぞ」
「Aがハマるなら、相当美味しいんだろうな。いただきます」
「いただきまーす」
ちなみに、いつものやつというのは、きつねうどんのこと
ここの店の油揚げ、他のとこよりも甘いから好きなんだよね
俺に気を使って、ネギ抜きにしてくれるし。やっぱ、常連の特権だな
俺らは、あっという間にうどんを食べ終え、会計を済ませた
「おっちゃん、また来るねー!」
「俺もまた食べに行きますー!」
と言って、店を出る
「いやー、マジで美味かった。ついてきて正解だったわ」
「気に入った?良かったぁ」
「何気に値段も安かったしな。俺、あのうどん屋好きだわ」
「好きになるの早すぎな?」
同僚は、余程あのうどん屋を気に入ったのか、会社に着くまで、ずっと褒め続けていた
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妄想部部長 - 続きが気になります、、! (2020年6月21日 22時) (レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
ネユ - 続きくれぇー!! (2019年4月7日 15時) (レス) id: d090e97ace (このIDを非表示/違反報告)
ろうと(プロフ) - 急展開!嬉しいです! (2019年3月27日 10時) (レス) id: efe2bd5154 (このIDを非表示/違反報告)
らっきょ - 俺の腐ィルターが火を噴いているぜェーッ!!!!基本りぶさんは右派ですが面白いです! (2018年8月21日 10時) (レス) id: 217416a1dc (このIDを非表示/違反報告)
加恋@坂田家 - あぁ!失礼しました。加恋(カレン)です。すごくドキドキ、ワクワク次も楽しみです!!応援させていただきます (2018年7月17日 23時) (レス) id: a847480144 (このIDを非表示/違反報告)
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