百九十四枚目 ページ7
Aside
黒子と一緒にバスケ部が練習している体育館へ向かう。
もう既に黒子は朝に入部届を出しているそうで、行動が早い。
体育館についたら、既に中から声が聞こえていたので、開いてる扉からそーっと覗いて様子を伺う。
するとばっちりとマネージャーっぽい女子生徒と目があった。
「えっ!?もしかしてマネージャー希望!?」
大きな声を出しながら扉付近にいた私の元へ走って来た先輩に、私は無言でコクコクと頷く。
「おいビビってるって!!」
「ついにこの部にもマネージャーが!?」
先輩っぽい人たちがまた私の元へやってきて、私を囲んだ。
ん?マネージャーならこの人がそうなんじゃないんだろうかと首を傾げると、目の前にいる女子生徒があぁ、と笑った。
「私は相田リコ、ここの監督よ」
「…カントク…。ぁ、えっと、山梨Aです」
「山梨さんようこそ!マネの経験はある?」
「あります」
「ほんと?経験者大歓迎!ささっ、とりあえず入って入って!」
ずいずいっと背中を押され中へと案内される。
あれ、黒子いつの間にか中入ってるし。
なんならいつの間にか練習着に着替えて先に来ている子達に混じってるし。
あ…、あのタッパある赤髪の人もいる。火神大我だったっけな。
やっぱバスケ経験者だったか。
「よーし全員揃ったなー。一年はそっちな、で山梨さんはこっち」
「あ、はい」
一年はそっち、と言われたので言われた通りに移動したが、選手とマネ別々らしく、私は相田先輩の隣へ移動させられた。
「……じゃあまずは、シャツを脱げ!!」
「「え˝え˝え˝〜〜!!?」」
えぇ!?!
思わず隣にいた私も引いて…ビックリして一歩後ろに下がる。
理由は必ずしもあるんだろうけど、入部早々服脱がすのは、その…ありなんだなぁって。
皆相田先輩に言われた通りにシャツを脱ぎ上半身裸。
そんな彼らを一人一人相田先輩はじろじろとみて、特徴を指摘していく。
瞬発力が足りないとか、柔軟性が足りないとか。
そういうことね、と納得すれば引いていた感情が尊敬に変わっていく。
彼女は目がいいんだ、父親がトレーナーだというが、才能でもあるだろう。
「…あれ?……黒子君ってこの中にいる?」
「あ!そうだ帝光中の…」
「え!?帝光ってあの帝光!?」
火神大我の上半身を見た後、姿が見えない黒子を必死に探し出す監督たち。
…えっと、黒子は…いたいた。
目の前にいます。
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しゅる(プロフ) - はぁぁぁ!!!テツくんも主ちゃんの応援にはニヤついちゃうよねぇぇ!!もしや主ちゃんってキセキ+αにモテる…? (4月12日 0時) (レス) @page28 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» もしかしてキセリョの幼馴染みを見てくれていた方ですかね!? こちらの作品も見て下さりありがとうございます〜!絵も文も全く成長してないんですけど、そう言ってくれると嬉しいです…笑 ぼちぼち更新していきまーす!! (10月17日 1時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - こたきんぐさん!!!お久しぶりです!!今更ながら見ました!!(遅い)やっぱり最高ですね!!!そして絵がうますぎる!!いろいろニヤニヤしながら見てます!((( (10月14日 13時) (レス) @page21 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 天使長さん» 嬉しいお言葉ばかり…!ありがとうございます!自分のペースになりますが頑張っていきたいと思います! (8月21日 20時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
天使長(プロフ) - シリーズ1作品目から愛読してます!号泣したり、爆笑したり、とにかく文才が素晴らしいなぁと思ってます!あと絵も神レベルで尊敬しかないです!無理せず更新頑張ってください!待ってます! (8月19日 9時) (レス) @page4 id: a49e61df0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2023年8月6日 12時