二百十枚目 ページ23
黒子side
自分で言っときながらなんだか居心地悪そうな態度を見せる火神君。
怒っている？僕が？
確かに友人である山梨さんを悪く言われたなら怒っていたかもしれない。けれど火神君の言う通り先輩たちが悪口を言っていたわけじゃないことくらいわかる。
偏見なんて誰でも持つし、ましてや彼女に出会って一か月ほどしか経っていないのだ。
そのため、どんな人なのか彼女と親しそうな僕に聞いた。
そしたら素直じゃないだの変わってるだのしか情報は得られず…そんな彼女がモデルをしている黄瀬君に好かれていると感じたらそりゃあ騒ぎたくもなるだろう。
だからと言って山梨さんが下に見られたわけでもない、と思うし、僕が怒る理由なんて無いのだ。
「怒ってないですよ。先に帰ったのは、特に意味はありません」
「だってお前何も言わずに…」
「いや僕ちゃんとお疲れ様ですと言って帰りましたけど」
「うっ、また気づかなかっただけか…」
そうですよ。と目をジッと見つめ言う。
火神君は眉間にしわをよせ、本当に影が薄いなと少し苛立ったように言ってきた。
なんで君がキレるんだ。
「はぁ…。…思ったけどよぉ、帝光中の奴らって変な奴が多いのか？」
「さあ。人は多いですからね、いろんな人はいます」
「そうかよ。変わったもん同士お前と山梨は仲良かったんだろうな」
「山梨さんほど僕は変わってません。失礼です」
「お前それ、それはそれで山梨に失礼だぞ」
「冗談です」
ふっと鼻で笑えば彼の口元がぴくぴくと引きつっていた。
だってまあ、本当のことではあるし。
なんなら僕より火神くんの方が変わり者なんじゃないかとも思うし。
その後僕らは別々の電車に乗り、それぞれの家路に着く。
帰り道、淡く光る星空を見上げるとふと中学の頃の記憶が頭をよぎった。
あのころは楽しかったなと、思い出に浸りきる前に頭を振り前を向く。
…海常高校、強豪校だ。
そんな相手と僕達は今度練習試合を行う。
強豪校で、その中にキセキの世代である黄瀬くんがいて。
相手が強いのは百の承知で。
それでも勝ちたいと願うのは
僕は、誓ったから。
彼女にも、誓ったから。
僕のバスケで、キセキの世代を倒すと。
頼もしい、新しい仲間たちと一緒に、彼らに勝つんだと。
．
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しゅる(プロフ) - はぁぁぁ！！！テツくんも主ちゃんの応援にはニヤついちゃうよねぇぇ！！もしや主ちゃんってキセキ+αにモテる…？ (4月12日 0時) (
レス) @page28 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» もしかしてキセリョの幼馴染みを見てくれていた方ですかね！？ こちらの作品も見て下さりありがとうございます〜！絵も文も全く成長してないんですけど、そう言ってくれると嬉しいです…笑 ぼちぼち更新していきまーす！！ (10月17日 1時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - こたきんぐさん！！！お久しぶりです！！今更ながら見ました！！(遅い)やっぱり最高ですね！！！そして絵がうますぎる！！いろいろニヤニヤしながら見てます！((( (10月14日 13時) (レス) @page21 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 天使長さん» 嬉しいお言葉ばかり…！ありがとうございます！自分のペースになりますが頑張っていきたいと思います！ (8月21日 20時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
天使長(プロフ) - シリーズ1作品目から愛読してます！号泣したり、爆笑したり、とにかく文才が素晴らしいなぁと思ってます！あと絵も神レベルで尊敬しかないです！無理せず更新頑張ってください！待ってます！ (8月19日 9時) (レス) @page4 id: a49e61df0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2023年8月6日 12時
