二百六枚目 ページ19
Aside
「マジな話黒子っちのこと尊敬してるんスよ。こんなとこじゃ宝の持ち腐れだって！」
ね、どうスか。
と自分の誘いに答えてくれるだろうという、どこから来るかわからない自信を滲ませながら言う黄瀬。
そんな黄瀬に、黒子はぺこりと頭を下げた。
「そんな風に言ってもらえるのは光栄です。
丁重にお断りさせて頂きます」
「文脈おかしくねえ！？」
キャンと鳴き、そして更に、勝つことが全てだったのにどうして強豪校じゃないんだと、らしくないと言う黄瀬に黒子は考えが変わったのだと淡々と返す。
「何より火神君と約束しました。君たちを…『キセキの世代』を倒すと」
「…やっぱらしくねースよ、そんな冗談言うなんて」
「冗談苦手なのは変わっていません、本気です」
黒子のまっすぐな目に、すんとした真顔で返す黄瀬。
すると次は私に様子を伺うような目を向けてきた。
それに合わせるように周りも私へ視線を向け、…アイツほんと変に目立つこと言いやがって。
ホントムカつくな、とため息を吐いて黄瀬に近づく。
それを皆勘違いしたのか、一歩一歩黄瀬の元へと行く私を見てざわついたのがわかった。
「Aっち…！」
「何勘違いしてんの」
半径五十センチほどの距離。
私は、とん、と右腕を伸ばし黄瀬の胸へ拳を当てる。
「私はここで、
わかったら帰んな、と言えばビックリした表情に変わった。
しかしすぐに眉を下げて困ったように笑い、黄瀬は胸元にある私の拳を優しく掬うように手に取った。
「わっ、ちょ」
「日本一の景色だったら、俺だって見せてあげれるかもしれないのにな」
ぐいっと手を上に引かれ、黄瀬の顔が私の耳元へ来る。
さらさらと柔らかい金色の髪の毛が首元をくすぐった。
「今日は、納得できないけど帰るね。
海常…にこないのはまだ諦めれるけど、Aっち自体は一切諦める気ないから」
「…っ〜！！」
ぼそぼそ、と耳元で言われた恥ずかしい言葉。
無駄にいい声しやがって、そんな優しい、珍しい、話し方しやがって…！
コイツっ、ほんと…！！……ほんと！！
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しゅる(プロフ) - はぁぁぁ！！！テツくんも主ちゃんの応援にはニヤついちゃうよねぇぇ！！もしや主ちゃんってキセキ+αにモテる…？ (4月12日 0時) (
レス) @page28 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» もしかしてキセリョの幼馴染みを見てくれていた方ですかね！？ こちらの作品も見て下さりありがとうございます〜！絵も文も全く成長してないんですけど、そう言ってくれると嬉しいです…笑 ぼちぼち更新していきまーす！！ (10月17日 1時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
しゅる(プロフ) - こたきんぐさん！！！お久しぶりです！！今更ながら見ました！！(遅い)やっぱり最高ですね！！！そして絵がうますぎる！！いろいろニヤニヤしながら見てます！((( (10月14日 13時) (レス) @page21 id: 9269892d89 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 天使長さん» 嬉しいお言葉ばかり…！ありがとうございます！自分のペースになりますが頑張っていきたいと思います！ (8月21日 20時) (レス) id: 3d31480182 (このIDを非表示/違反報告)
天使長(プロフ) - シリーズ1作品目から愛読してます！号泣したり、爆笑したり、とにかく文才が素晴らしいなぁと思ってます！あと絵も神レベルで尊敬しかないです！無理せず更新頑張ってください！待ってます！ (8月19日 9時) (レス) @page4 id: a49e61df0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2023年8月6日 12時
