八十二枚目 ページ36
Aside
成績を少し気にするようになり、珍しく家で勉強をしだした二日後。
「Aっち…ノート見せて…」
テスト週間に入る部活最後の日、家に帰ろうとしている私に黄瀬が言った。
しかし私は言ったはずだ、授業の内申点はほぼ無いと。
「私ほぼノート取ってない。寝てる」
「そうだったッッ」
くそっ…と本気で残念がっている黄瀬。
そんなに悔しがるなら最初からノート取っとけ。
「Aちんのノート見ても、下手くそな猫みたいなものしかかいてないよ〜」
「みたいなものって何?立派な猫ちゃんですが?」
紫原の言いようにイラっときたので、カバンから数学のノートを取り出し描いた猫ちゃんを見せる。
すると黄瀬だけではなくいつの間にかいた青峰、緑間、黒子までもがうわあ…と言葉を漏らした。
は?何?
そんな中、うきうきしたさつきちゃんがやってきた。
なんでうきうきしてたのかはわからなかったが、先にいた私たちの空気に何を見てたの?と首を傾げた。
「ゲイジュツ?っス」
「わぁ」
芸術て。
気になっているようだったのでさつきちゃんにも私が描いた猫ちゃんを見せてあげると、そのような声を上げる。
さつきちゃんまで…。
「てかさつき、ノート見せてくんね?山梨に借りようと思ったけどコイツバケモンしか書いてねぇから」
「バケモンって何?まじで」
人のカワイイ猫ちゃんぞ、腹立つな。
というか人にノート借りようとしてるくせになんという言い草である。
当たり前のように人のノートを借りようとする青峰に緑間が突っ込みを入れる。
さつきちゃんははぁ、とため息を吐いており…なぜかガッカリしていた。
何故だろう、とちらりと表情を見れば視線は黒子に。
…もしかして、一緒に帰るはずだった、とか。
それだったらこう、二人きりにしてあげたかった。
けれどそううまくは行かず、さつきちゃんのノートをコピーするために今いる奴らとコンビニへ寄ることになった。
コピーだけが目的ではなく、紫原が気になっているというまいう棒が出たというので買いに来た次第でもある。
…私もちょっと気になっていたので仕方なくね。
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こたきんぐ(プロフ) - 。さん» お返事遅くなりすみません!いいえ…完結ではありません…続きます…また近々ぼちぼちあげます(泣) ありがとうございます! (2022年11月7日 23時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白くてイッキ見しちゃいました!ちなみにこれは完結なんですか? (2022年10月30日 22時) (レス) @page36 id: 309377f64b (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - (名前)まいさん» ありがとうございます!ぼちぼちやってきます…!! (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まい(プロフ) - 最高 (2021年8月14日 22時) (レス) id: ec16fd7069 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ぼた餅さん» ありがとうございます!お返事遅くなり申し訳ないです…。ほんと自分のペースになるんですが頑張らせていただきます! (2020年8月16日 17時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2020年5月23日 20時