四十枚 ページ42
Aside
最後の三軍でのマネ業が終わり、本日から一軍のマネとなった私。
三軍の佐々木さん以外のマネからは陰でこそこそと憎まれ口をたたかれたが、選手からは予想外の言葉が飛んできた。
なんだかんだ真面目に俺達を支えてくれてありがとうな、と。
二年生の青Ｔシャツ先輩も落ちてしまったけど、お前には少しは感謝している、と布団をシバかれながら言われたので、私も布団の端を振り回してしばきかえして置いた。
普通に布団を剥ぎ取られかけたから、やり返しただけじゃん！
青Ｔシャツ先輩のように落ちてしまった黒子。
反して私は一気に一軍のマネへと昇格してしまった。昨日の黒子はやっぱり落ち込んでいて、話しかけれなかった。
でもいずれは知らせなければいけない昇格話。
どうしようかなぁと昼休みミンチちゃん達と戯れていると、背後から地面をこする音が聞こえたので振り返る。
「…、キセリョ君？」
「アンタよくわかったスね…」
足元しか見えてない癖に、なんて言いながら私の隣にしゃがみ込むキセリョ君。
そんなキセリョ君にミンチちゃんがすり寄った。
「まあ、足音とかでねー」
「そんなことでわかるんスか！？怖っ！？どんな能力！？」
「いや驚きすぎじゃね？」
あっという間に子猫三匹ともを腹を上にさせ、わしゃわしゃと二人して撫でる。
先ほどご飯はあげたので、今はお遊びタイムである。
数分猫に夢中になり、その場には猫の鳴き声しかしていなかったけれど、キセリョ君が口を開いた。
「山梨、なんか部活でも入ったんスか」
「入ったけど」
「…最近放課後、猫缶置いてくだけだからおかしいと思ったんスよ」
「え、なに見てたの？」
「アンタは見てない！猫缶置いてあるの見ただけ！」
また犬のようにぎゃんと吠えるので、猫がびくりと体を震わせる。
しかしすぐにゴロゴロと喉を鳴らした。
また、しばらく猫の鳴き声だけ響く。
「…おれ」
そんな中、また最初に口を開いたのはキセリョ君だった。
「風の音が聞こえるんスよね」
ふわりと優しい風が私達の肌を撫でる。
キセリョ君の方へ顔を微かに上げると、金色の髪がさらさらとなびいていた。
.
ラッキーアイテム
革ベルト
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こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます！！(好き) 少々お待ちをっ！ (2020年5月22日 20時) (
レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！（お前は早すぎんだよ） (2020年5月21日 22時) (レス) id: 1be42be6d7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます！そのお言葉嬉しい限りですうう！ほんとに更新遅いですが頑張ります！ (2020年5月13日 15時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 応援してます！(短くてすみません()) (2020年5月13日 14時) (レス) id: d0b41bf1bc (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 手越さん» リメイク前！？大昔から…！あの時は本当に…ちょっとお恥ずかしいｗありがとうございます！ぼちぼちですが頑張っていきます！ (2020年5月13日 14時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2019年7月20日 12時
