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23Q ページ25

Aside



その後俺は蘭と今吉さんを起こして、自分一人先に学校へ行った。

どうやら蘭達のバスケ部の朝練は、今日は休みらしい。
というかほとんどないらしい。



俺は学校についたらそのまま体育館に行って、カバンを置き、喉が渇いたので飲み物を買いに行った。

丁度まだ体育館にはマネージャーも誰も来ていなくて、行くなら今のうちだと思ったから。





「…あ。」





自動販売機に向かうと、目立つ髪色の彼がいた。

彼は入学当初から目立っていた一人で、結構静かだけど、身長が高いし、語尾変だし、緑色の髪してるし、なんか変なもの持ってるし。

あとバスケが上手い。





「おはよ、えーと、緑間君だっけ?」

「…おはよう。何の用だ。」





ちょっと勇気を出して挨拶をしてみると予想通りちょっぴり冷たい反応だった。

まあ用なんてない、少し気になったから話しかけただけ。


そういったら彼は怒るだろうか。






「うぅん、用は特にないよ。あ、俺長崎A。入部の時一応自己紹介したけどもう一回しとくね。よろしく。」

「あぁ…よろしく。」





緑間君はあまり喋るのが得意な方ではないようで、会話が続かない。

いやこれは俺の話し方が悪いのか?





「何飲むの?」

「…おしるこを飲むのだよ。長崎は?」

「俺は…どうしよっかな。…おしるこっておいしい?確か冷たいのだよね?」

「ああ。うまいのだよ」

「へぇ、じゃあ俺も飲んでみよっかな。」






変な語尾に、慣れない相手にもう呼び捨て。

なかなか面白い奴だと思う。俺の勘的にだけど。


俺は緑間君がおしるこを買った後に、お金を入れ、同じおしるこを買う。

緑間君はちゃんと俺の後ろで俺が買って、俺が飲むのを待っていてくれている。

凡そ、俺がおしるこをおいしいというかどうか知りたいんだろう。



意地でも言ってあげるよ、おいしいって。

俺はおしるこのふたを開けて、ぐびりと飲んだ。






「…おぉ、予想以上においしくてびっくりした。」






意地にならなくても、俺とおしるこの相性は良かったみたいで、俺にはおいしく感じた。

続けてぐびぐびと最後まで飲みほす。





「…お前はわかる奴だな。」

「えぇー?なにがー。」





メガネをクイっとあげて、心なしか嬉しそうに笑う緑間君。



…新しいお友達ゲットかな。


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小動物もふり隊 - 凄く良いお母さん (2020年5月26日 11時) (レス) id: 7205007716 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» そうですありがとうございます! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ルイナさん» 遅くなりましたが(もう見てるかわからないけど)ありがとうございます!頑張ります! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あの、43話の「目配らせ」は「目配せ」では? (2019年2月14日 12時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - 面白いです続きもとても楽しみにしています!頑張ってください! (2018年6月30日 12時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年4月3日 13時

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