菊地原君の彼女さんは椚ヶ丘の元Ａ組＋黒トリガー持ちのボーダーです。７【ワールドトリガー】【暗殺教室】

恋愛映画かなの時間 ページ31

Aside


「あーもー好きなようにすればいいわ！！裏切ったんだから制裁を受けるのはトーゼンよ！！」


松村と吉田に取り押さえられたイリーナ先生はまたぎゃあぎゃあ騒いでいた。

なんとも発想が荒んだ妄想を口に出しては、私たちになにかやり返しをされると思ってるようで必死に暴れている。



「いーから普段通り学校来いよ。何日もバックれてねーでよ」

「続き気になってたんだよね、アラブの王族たぶらかして戦争寸前まで行った話」

「来ないなら先生に借りてた花男の仏語版借りパクしちゃうよ」

「……殺す寸前まで行ったのよ、あんた達の事」

「ああ」



寺坂、桃花ちゃん、メグ姉達の言葉に先ほどまで暴れていたイリーナ先生は、落ち込んだような声で言う。

当然っちゃ当然かもしれないけど、なんだか調子が狂う。



「過去にいろいろヤってきたのよ。アンタたちが引くようなこと」

「何か問題でも？裏切ったりやばいことしたり、それでこそのビッチじゃないか」



竹林がそういうと同時に、松村と吉田のイリーナ先生への拘束がとける。

私は歯を出して笑い、イリーナ先生の前へ出た。



「たかがビッチとの学校楽しめないで、うちら何のために殺し屋兼中学生やってるのよ」

「そこらの中学生といっしょにしちゃダメだよ、先生」



梨桜ちゃんに続き、私も言葉を続ける。

先生は私の血の滲んだ包帯姿を見てビックリしていたけど、そういうことだ、と言いながら一輪のバラを持って出た烏間先生にすぐ目を奪われていた。



「その花は、生徒たちからの借り物じゃない。俺の意志で敵を倒して得たものだ。
誕生日は、 それ でいいか」



そう言ってバラをイリーナ先生へ差し出す烏間先生。

待ってくれ、ココはもしかして恋愛映画の撮影現場か？ドキドキが止まらんのだが。

はい、なんてしおらしく笑うイリーナ先生は本当にかわいくって、今すぐ抱きしめたい。

下唇を噛みしめこのトキメキを噛みしめていると、途端ひどいめまいが襲ってきた。
あら、やばい、足がふらつく。



「A！？」

「はへぇ〜？」



最後に見たのは焦ったイリーナ先生が駆け寄ってくる姿だった。



また、私は気を失ってしまった。

．

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