綺麗な月は知っている。

KZ集合！ ページ2

次の日。いつものように学校へ行くと、下駄箱に手紙が。
中を開くと、こう書いてあった。


『今日の昼休み、カフェテリアに集合だって。 from Ｍ・Ｔ』


翼だ！！
やっとＫＺの集合がかかったんだ！！


大急ぎで教室へ行く。
そして、翼を見つけると、笑顔で、口パクで“ありがとう”と言った。


翼は少し驚いたような顔をし、少し赤くなった。そして少しうなずき、横を向いた。
かわいい。




学校が終わり、秀明へ行く。
昼休みになると、ダッシュでカフェテリアへ。


カフェテリアに着くと、いつもの通りみんなそろっていた。
黒木君が横のいすを引いてくれる。


「諸君、もうすぐ夏休みだ。ということで、勉強会を開きたいと思う。」

「はあ！？なんで夏休み＝勉強会なんだよ！？」


すぐに若武に反論する上杉君。
･･････かっこいい。


「私は良いと思うけどな。楽しそうだし。･･････上杉君は嫌？」


すると上杉君ははっとした顔をし、

「いや、別にいいけど･･････」

と言ってくれた。


「よ、よし。じゃ、じゃあ、みんなの空いている日を言って言ってくれ。」


と、何故か慌てた感じの若武。
どうしたんだろう。


みんなが日にちを言っていくなか、私は上杉君のことが気になってしまった。
本当に私は、上杉君のことが好きなのかな。
どうしよう、勉強会で、上杉君が一緒とか、絶対集中できない。


じっと上杉君を見てると、上杉君がこっちを見てしまった。
慌てて目線をそらす。


ば、バレてないよね･･････？


そうこうするうちに勉強会は夏休みの最初の週の火曜日に決まり、その日はおひらきになった。

･･････立花。→←これって･･････。

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