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2 ひとりぼっち ページ3

しかし、加藤さんがいじめにあうことなどなかった。
あまりにも堂々とした振る舞いに、誰も手も足も出なかったのだ。

まぁ。相変わらず私は加藤さんと関わりは全くないまま。
別に無理に話したいとも思わないし、話しかけられたいとも思わない。
そもそも、話しかけられてもまともに話せる気がしない。
やっぱり、コミュ障だからだよね、友達できないの。

そんなことはどうでもよくて、私はいつも一人でいた。
加藤さんも、一人でいた。
でも、私と加藤さんのぼっちでは意味が違うのだ。

私は、もちろんぼっちは嫌だ。
友達はほしいけど、人と話すのは苦手。
だから、いつのまにかこの教室では、
いや、教室じゃなくったって、街でも家でも
私は空気と化していた。

でも、加藤さんは好んで一人でいる。
誰も話しかけてくれるな、という雰囲気だ。
そんな加藤さんは私とは違って空気なんかじゃない。
良くも悪くも目立っている。
そりゃああんなにきれいな顔だし、
教室のど真ん中の席でいつも本を読んでいる加藤さんは、
誰もが雑談をしているこの教室の中では逆に目立つのだ。

私はというと、加藤さんにはあまり興味がなかった。
共通点はぼっちという点だけだし、
そんな彼女は私とは違うタイプのぼっちで、
彼女もきっと私なんかに興味はない。

夜中はいつもスマートフォンでTwitterを立ち上げ呟いている。
私はネットの中では人気者なのに…
まぁ、夜中ほとんど眠らない私は、休憩時間など時間を見つけて眠っている。
それもきっと関係あるのだろう、私の一人ぼっちは。
ネットでしか人と話さないのももちろん関係あるだろうし、
声なんて何ヶ月も出していない気がする。

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一ノ瀬百夏(プロフ) - 私も蜜柑星Pさんの小説書いてますよ!! (2015年10月20日 0時) (レス) id: 1da807847f (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬百夏(プロフ) - 面白いです! 続き期待してます★ (2015年10月20日 0時) (レス) id: 1da807847f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃわこん紬 | 作成日時:2015年8月30日 10時

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