ごくり×1 ページ2
あぢー……
怠いなぁー…
こんな日に限って買い出し担当とか。
隠すも悪魔だな。
喉元まで出かかったそんな言葉を飲み込んで、歩くのを躊躇している足を無理やり動かす。
しばらく歩いているとバスが見えてきた。
とりあえず電車に乗り込み、密度が高く蒸し暑い車内の熱を紛らわすため、パタパタと手で自分を扇ぐ。
なんとか座席は確保した。
腰の痛いお年寄りからの視線に気付かないふりを決め込むのは、ほんのわずかな良心を痛めつけるのに十分だったが、
俺は勇者だ。
おそらく涼しい顔でお年寄り視線ビームは回避したはずだ。
そんなことを考えながら、1人達成感に浸っていると、
「寒い……」
は?
声のした隣を見てみると、美少女が凍死でもしてしまいそうな勢いで震えていた。
どうしたこいつ。
35℃くらいはあるであろう車内で、寒いと言って凍えている人間を見て、そう思わない奴はいないだろう。
異常なまでに震えている…
ク「ど、どうしたんだお前」
「寒い…助けて…」
虚ろな目を向けられる。
え、死ぬんじゃねこいつ
ちょうどバスが停まった。
ここから走ればまだアジトは近い。
俺はそいつを抱きかかえて、
バスを飛び出した。
なんでこんな面倒ごとに…
そうは思っていたが、それどころではないということは俺にもわかっていた。
とりあえず、今はアジトに帰ることだけを考えよう。
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gdgdですね泣けてきました。
他の小説のように書いてみようと思っても、
なーんか堅苦しくなってダメでした\(^o^)/
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にゃわこん紬(プロフ) - プー氏さん» ありがとうございます!!! (2015年3月7日 19時) (レス) id: 0afd6eb45f (このIDを非表示/違反報告)
プー氏(プロフ) - すっごく面白かったです!!なんか、結構笑えました!!お気に入り登録させていただきますね!!更新頑張ってください!! (2015年1月6日 19時) (レス) id: 8b0098208f (このIDを非表示/違反報告)
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