粥 ページ49
薬研side
すっかり俺に怯えてしまったな
乱に伝えられることは伝えたが
そうやすやすと信じれる内容ではないことは分かっている
…悪いのは、守りきれなかった俺にある
「で、できました…」
「ん、すまないな」
「やげんさんも、がんばってくださいね…」
「…ああ」
できたての粥を持って蝮がいるだろう長谷部たちの部屋に向かう
熱くするな、と言ったのはあいつが猫舌と言うことを覚えていたから
いつだったか、熱い煮物を食べて涙を流していた
『こんな熱いものは食べるものとして出すべきではないだろう!くそっ、あつっ…!』
あの頃に、戻りたい
「や、薬研…?それ…」
「粥だ」
ちょうど出てきた長谷部に粥を渡して、すぐに踵を返す
止まっていたら、またボロが出そうだ
「あら薬研、遅い食事だったわねぇ。ざっと、二時間も」
「たまにはゆっくり食いたいときもあるだろ」
「そうねぇ」
ニヤニヤと笑いながらこっちを見てくる
何が楽しいんだか
「野犬はまだ迷いこんでるのかしらねぇ?」
「巡回の回数は増やしてるさ」
「なら、引き続き頼んだわよ。あ、それと今日の食事当番は秋田藤四郎と今剣だったわね。飯が不味かった。罰を与えてきなさい」
「…分かった」
これぐらいのことで、手をあげなきゃならない
蝮、早く元気になってくれ
そして、この本丸を
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ツキアカリ - キリンの妖精、キリンロングさん» ありがとうございますm(_ _)m語彙力おばあちゃんにならないように頑張ります(?) (2019年5月18日 23時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
キリンの妖精、キリンロング - 世代交代(?)頑張って下さい←語彙力の枯渇 (2019年5月18日 22時) (レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - ふはいねこさん» 応援ありがとうございます!期待に添えられるように頑張りますね(。・ω・。)ゞ (2019年5月17日 23時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
ツキアカリ - 前作者さん» 読みました、自分の文章力でどこまでできるか分かりませんが、この作品をもっとよく出来るように頑張ります! (2019年5月17日 22時) (レス) id: 5a16b46531 (このIDを非表示/違反報告)
ふはいねこ - ツキアカリさん» はじめまして。作者交代お疲れ様です(?) 二代目になっても応援してますね。頑張ってください。 (2019年5月17日 22時) (レス) id: 5701e6bc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年12月25日 22時