【刀剣乱舞】刀剣女士に転生したら顕現した瞬間に推しに殴られて刀突きつけられました。

助けさせてくれ ページ48

薬研side



『薬研。私はもう、お前の事の顛末は聞いた…あの審神者の…

完全な言いなりじゃないこと…

だから…助けさせてくれ！

私だって…何も出来ない訳じゃない…だから…！』

蝮の言った言葉が頭から離れない

助けさせてくれ、か

助けさせてくれって言いたいのはこっちの方だ

「最近のあんた、どこか変ね。この間野犬に噛まれたぐらいからかしら？」

「…さあな」

虫酸が走るこの女は妙に勘がいい

蝮がばれるのも時間の問題だ

…その前に折ってしまわないと

だけど、その機会は２回もあった、のに折れなかった

極と、戦場に出たことない刀剣

女と男

力の差は圧倒的に俺の方が上だ

折ろうと思えばすぐ折ることもできる


…なのに、できない

折ろうとすると手加減をしてしまう


蝮は俺にとって特別だから、だな

あの人の最後の___

「薬研？」

「いちに…どうした、一期一振」

「食事担当の刀が早く食べて膳を下げろ、と」

「…俺そんなに時間かけてたか？」

「ずっと空中を見ていたよ」

「…悪い」

蝮のことを考えると、何も手をつかなくなる

自分がわからなくなる

「蝮のためにお粥を作らないと…でもどうしよう」

「短刀に頼むしか…」

長谷部と、不動の声

…まだ顕現酔いしてるんだな

今日の食事当番は、秋田と今剣か

「おい」

「は、はい！」

「粥を作れ。できるだけ、熱くなく」

「わ、わかりました…」

粥→←訳が分からない

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