食べないでください１６ ページ18
『すみません先輩、今課題をやってるので…電気消すので先寝ててください。僕はテーブルランプで大丈夫なので』
フ「…おれのいうこときけないのぉ…？」
頭を私の肩にぐりぐりしながら駄々をこねる先輩。ふふ呂律回ってない…やばい…いつもの恐ろしい圧がない…ただただ可愛いという感想しか出てこない…
悶える心を何とか落ち着かせこほんと咳払いをする
『だめです、今回かなり頑張ってるんです。こんな中途半端は許されないんです…だから…ふふっ…だめですよ先輩…髪の毛くすぐったいです』
項に先輩の髪の毛がもどかしい塩梅で当たって背筋がついぞわぞわして体を動かしてしまう。飲んでいたコーヒーを溢したら危ないので急いで机に置いて立ち上がる。その際に魔法で部屋の明かりを消す
『ほら先輩、眠たいんですよね？いい子なのでベッドで寝てください。なんなら子守歌歌ってあげますから』
先輩に対してとんでもなく失礼な発言をしながらベッドまで誘導して先輩を寝かせる。今の先輩はよっぽど眠たいのだろうか、あまり失礼なことを言っても大半は恐らく聞こえていないだろう。私はベッドの脇に座って一定のリズムで背中をとんとんと優しくたたく。
フ「こざかなちゃんうたうの？」
『そうっすよ、普段あんまり人前で歌わない…いや歌えないんですから感謝してくださいよ。普通の人間や獣人が聞いたら支障をきたすんですから希少ですよ？』
フ「ふへっ、あのときかぁ…しょくどうでうたってたらがくえんちょーにめちゃめちゃおこられたよねぇ〜」
『あの時は地獄でしたよね…泡拭いて倒れる人やら金切り声あげながら高いところから飛び降りようとしてた獣人の先輩やら本当にやばかったすね…』
苦笑いをしながら過去を振り返る。本当にあの時はやばかった…たまたま食堂にいたあの防衛魔法が得意なレオナ先輩すらも青い顔をしていた。私たちの歌声には魅了の魔力が生まれつき備わっているようで人魚以外の人間や獣人にはその魅了が悪いように働くようで悲惨な事故が起こってしまったのだ。
『さぁ、もうよい子は眠る時間ですよ？目を閉じてください…そう、偉いですね』
先輩の頭を優しく撫でて子供をあやすように言葉を紡ぐ。そして小さな声で子守歌を歌う。数分経ってからだろうか先輩の健やかな寝息が聞こえてきた
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ウバザメ - 最初から楽しいが連続してる・・・！最高です。楽しい！更新楽しみにしています！ (2022年3月31日 22時) (
レス) id: 8fc76d1beb (このIDを非表示/違反報告)
白猫さん(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛かった……！ 更新楽しみにしています。 (2021年9月20日 19時) (レス) id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのもっけ - とても面白かったです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年11月14日 1時) (レス) id: 73b959674c (このIDを非表示/違反報告)
栖 - 初めまして。貴方様は文才の神ですか？最高すぎます......。夢主ちゃん可愛すぎません？母性がぁ....ってなってます(?)これからも更新頑張ってください！ (2020年10月25日 3時) (レス) id: 8d0d2487b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怱 | 作成日時：2020年8月26日 1時
