殺して 24 ページ29
でも、往生際は悪いもので。
華 「ふっ、王子にばれたからってだからなによ?そんなんで勝ったと
思ってる?」
『まだ言いたいことがあるんだよね』
華 「なに?」
『あなたが私をいじめるの理由って、【先輩を取られた】からでしょ?
その先輩って、学校違うけど今も好き?』
華 「はぁ?なんであんたにそんなこと教えなきゃいけないの?」
『いや、今も好きだったら、可哀想だなって。だって…
その先輩、ここにいるよ?』
華 「えっ…?」
出入り口のドアが開き、その先輩が入ってくる。
「華音、それ、本当か…?」
華 「ち、違いますよっ!そんなのこの子が勝手に…っ!」
『比良木先輩、中学ぶりですね。今回は、ありがとうございます』
「いや、俺のせいで、Aがいじめられてたなんて知らなくて…ごめんな」
『もう大丈夫です。今日で終わりなので』
華 「ねぇ!なんで先輩がいるの!?他校の生徒なんて、連れてこれないでしょ!?」
96 「それは、わしが言ったんだよ」
棗の出てきて、そういう。
96 「比良木先輩、自分のせいでAがいじめられてるって教えたら、
すーぐ来てくれてよかったよ」
華 「黒井棗!?あんた、転校したんじゃ!」
96 「今年、ここに帰ってきたんだ。ちなみに、比良木先輩は前の学校の
先輩だよ」
「華音がそういうやつだとは思わなかったよ…。俺、まぁまぁ
お前のことも好きだったんだけどな…残念だ」
華 「そんなっ…!先輩…!」
『あとついでに言っちゃうとー、
この会話、ぜーんぶ、全校に聞こえてまーす』
華 「はっ…?」
『下見てみなよ。みんな外出て騒いでるよ?』
ざわざわと声が聞こえる。
華 「うそ…でしょ…?」
『こんだけ悪質ないじめしたってことはさ、校長先生が黙ってないよね』
バンッとドアが開き、数名の大人が入ってくる。
「姫崎!今すぐ教務室へ来いっ!」
「教育 委員会へ連絡だ!」
華 「い、いやぁ……!」
________________
『と、いうことで、一見落着しましたね』
そ 「うん、一緒にいじめてた人もいろいろ言われたみたいだし、
もう大丈夫でしょ」
う 「はぁー、やっと解放されるー」
さ 「おつかれうらさん」
みんなで話していると、
ま 「あの…」
後ろで声がした。
振り向くと真冬さん。
『はい?』
ま 「あっ、あの、ごめんなさい…勝手に決め付けて…嫌なこと言って…」
『…大丈夫ですよ。もうみんなスッキリしましたから!』
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どうぶつ(プロフ) - やばい!!!泣けた!!! (2018年8月3日 23時) (レス) id: 07d0afdaa9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - とても良かったです! (2018年7月27日 16時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 紅蓮さん» 返信がものすごく遅れてしまって、本当にごめんなさい!ありがとうございます! (2018年7月4日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮 - 一話から見てて面白いです。頑張ってください! (2018年6月8日 17時) (レス) id: fa1bbbe3ca (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 映月さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません!ありがとうございます!! (2018年5月11日 23時) (レス) id: df76df93db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織姫 | 作成日時:2018年3月5日 19時