殺して 15 そらるside ページ17
昼休み、特にすることもなく、
ただただぼーっとしていた時だった。
いきなり、どこかから歌声が聞こえてきた。
それは、綺麗で、でもどこか悲しそうな、そんな歌声だった。
俺は、その歌声をずっと聞いていた。
でも、いきなり歌声が聞こえなくなった。
そ 「やめちゃったのかな…」
綺麗だったのに…
俺はその時は何も思っていなかった。
思っていたとしても、
「ああ、もっと聞きたかったなぁ」
くらいだったと思う。
歌声が聞こえなくなってからしばらくして、
まふが俺ところへ来た。
そ 「どうした?」
ま 「そらるさん!聞いてください!」
そ 「何?」
俺は、次の瞬間、自分の耳を疑った。
ま 「Aちゃんが、自分がいじめてたってこと認めたんですよ!」
……は?
そ 「え…認めたって…どういう…」
ま 「その通りの言葉です!「僕が、いじめをしていた人とは仲良くなりたくない」
って言ったら、「私が何をしたか知ってるんですもんね」って認めたんです!」
意味…わかんない…
Aがいじめ?
そんなの違う。
しているわけがない。
だって、俺は知っている。
Aが華音にいじめられていることを。
その会話だって聞いた。
なのに、なんで違うことなんか言うの?
ま 「そらるさん…?」
そ 「Aが…本当に言ったのか…?」
ま 「そ、そうです!」
A…何言ってんだよ…っ!
本当はやってないのに…!
なに自分が悪者になろうとしてるんだよ…!
こうなったら、あの会話のことを言ってやる。
本当のことをわからせてやる。
そ 「まふまふ…本当はAは…」
『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!』
そ・ま 「!?」
ま 「今の…Aちゃん…?」
そ 「っ、多分屋上からだ!」
ま 「あっ、そらるさん…っ」
俺は走って屋上に行った。
そ 「Aっ…大丈夫…!?」
『ああ…ああ…やだ…やだぁ…』
屋上には、頭を抱えて座っているAがいた。
そ 「A!?」
『私は…やってない…!やってないのに…!』
そ 「…?なんのこと…」
『みんなみんな私を悪者にして…っ!私を身代わりにして…!』
そ 「A…」
俺は、Aの言葉からして、前に何かあったのかと思った。
そ 「A、前に何があったの!?」
俺はAに近づいた。
『ひっ、やだ、来ないで!』
Aは怯えるように言う。
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どうぶつ(プロフ) - やばい!!!泣けた!!! (2018年8月3日 23時) (レス) id: 07d0afdaa9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - とても良かったです! (2018年7月27日 16時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 紅蓮さん» 返信がものすごく遅れてしまって、本当にごめんなさい!ありがとうございます! (2018年7月4日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮 - 一話から見てて面白いです。頑張ってください! (2018年6月8日 17時) (レス) id: fa1bbbe3ca (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 映月さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません!ありがとうございます!! (2018年5月11日 23時) (レス) id: df76df93db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織姫 | 作成日時:2018年3月5日 19時