3.倒れてる人 エミリーside ページ3
ドシャッ
荘園の外で散歩をしていたら急に何かが落ちてきたような音に驚いてその場に向かう
そこに居たのは血だらけでちょっと変わった服を着た子だったわ。私は驚いてその子に向かうと呼吸は浅く、怪我も酷かった
「・・・このままじゃ死んでしまうかもしれないわ・・・私だけで運べるかしら・・・」
力が無いけれど・・・そう思ってその子を持ち上げると異様な軽さにまた驚いてしまう。私でも持てるってどういうことかしら・・・
それに見た所招待状もないし・・・どうやってここに来たのかしら・・・?起きたら聞きたいことが山ほどあるわね・・・
ここに来る前にこんなに酷い怪我をすることもないと思うわ・・・
そんな事を考えてると荘園に着いた。扉を開けて医務室に運ぶ
コンコン
イライ「ダイアー先生、居るかい?」
「ええ、居るわ」
ナイスタイミングかしら。彼には頼れるわね。医務室の扉が開くと、イライさんが驚いたような顔をする。正確には目隠ししてるから見えないけれど何となくわかるわ
イライ「その子は・・・」
「荘園の外で倒れてたわ。見ての通り酷い怪我だし私でも持てるほど軽いのよ。栄養失調もあるわね」
イライ「詳しく話を聞きたいところだけど手当してもらってからでもいいかな?さっきの試合で怪我をしてしまってね・・・」
「分かったわ」
〜治療中〜
イライ「招待状もないのにここに来た・・・か」
「分からないわ。私の見落としであったのかもしれないけれど・・・あそこ雑草や木が入り組んでて分かりずらいのよね・・・」
イライ「それには同意するよ・・・でもここに来る前に何かあったのかい?そうじゃなきゃこんなに酷い怪我はしないだろう」
「それが2番目の疑問ね。どっちにしろこの子が起きないと聞けない事よ」
イライ「そうだね・・・一応この子が起きても一緒にいていいかな?私も知りたいんだ」
「勿論いいわ」
「・・・う」
会話が終わった途端、倒れていた子が起きた
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