4.知らない場 ページ4
「･･･う」
嗅いだ事のある薬品特有のツンとした匂いが目を開くと同時に鼻にくる
ゆっくり目を開くと知らない女性と男性がいた。驚いて僕は後ずさって蹲る
なんで？どうして？僕は死ねなかったの？この人達は誰？頭の中で情報がパンク寸前に溢れてくる
人がいる事の恐怖からボロボロと涙が溢れる
「あの･･･ちょっと聞きたいことがあるの･･･」
「ﾋｲｯ･･･ご、ごめんなさい、ごめんなさい！謝るからお願い叩かないで･･･！」
「･･･ダイアー先生。これは･･･」
「そうね･･･」
ガタガタ震えていると頭に男性の手が伸びてきた。叩かれるｯ･･･
反射的に目を閉じるがいつまでも痛いのは来なくて来たのは優しさだった
イライ「急に知らないところで怖いよね。今は信じれないと思うけどいつかは私達の事信じて君の事を話してくれるかな？私はイライ・クラーク。好きなように呼んでいいよ」
優しく語りかける声に体の震えは少し収まるがまだ怖かった。･･･イライ･･･さん･･･覚えておこう
エミリー「私はエミリー・ダイアーよ。念の為貴方はこの部屋から出ないでね。いきなり大勢の人前に出るのは嫌でしょう？私達はこれから夕食だから暫くいないけど大丈夫かしら？」
「･･･」
エミリー･･･さんがそう言うから気を使ってくれてるのだと分かる。怖い。人は怖いけど･･･信用したい･･･僕はゆっくり頷く
エミリーさん達は安心したように優しく笑って食べ終わったらすぐ戻るわと言って部屋を出ていった
･･･いつか人が平気だった昔の頃に戻れるかな･･･
5.落ち着きがない エミリーside→←3.倒れてる人 エミリーside
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