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A「・・・ですから、こういうことですよ」
あたしはアヤノさんに、説明を始めた。
A「幽霊ってほら、すり抜けられるじゃないですか？」
アヤノ「へっ？ え、あ、ああ・・・・・・うん、そうだね」
A「だから、そのまんま！！ 此処を通り抜ければいい話ですよ！」
あたしは、さっきと同じ箇所を指差した。
アヤノ「え、えー・・・・・・；」
アヤノさんは嫌そうな顔をして、一歩後ずさった。
いや、どっちかと言うと、引いてるのかな？
何に？わからない。
A「大丈夫ですよ、変なものはありませんから、多分」
あたしは根拠も無いことを言った。
シンタローももう歳(老いてるとこじゃなく)なんだから、
ちょっとくらい目も当てられないような薄い雑誌とかあってもいいんだけど。
いやよくないけど。あるだろうからさ。
アヤノ「そ、そーゆーのじゃなくて・・・っ！；」
A「え、違った？」
そうならそうと言ってくれればいいのに。
するとアヤノさんは呆れたように、
アヤノ「私・・・・・・・すり抜けられないよ？」
あたしにとっては衝撃的だった。
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作者名：剣城 由華 | 作者ホームページ：http://miku@tsurugi
作成日時：2013年3月31日 10時
