[カゲプロ]ありがとう、そしてさよなら・・・メカクシ団Ⅱ (ページ29)

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A「はあ、はあ、ッはあ、・・・はあ」
　
　
　
　
息を切らしながら、微かな勘で彼女―――――――――――アヤノさんを追った。
　
　
　
角を左に曲がって、またすぐに右折する。
　
　
　
彼女は何処に向かっているのか―――――――？
　
　
　
　
　
　
　
　
　
其処は、学校だった。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
足を止めて、気がついたら其処は確かに学校。
　
　
　
なんでかは分からない。
　
　
アヤノさんが、此処にいるから。・・・・・それだけだ。
　
　
　
　
アヤノさんは学校の正門の前で数秒立ち止まると、
再び歩き出して、学校へ入っていった。
　
　
　
・・・・・・・・・・・此処は、あたしの通っている学校だ。
　
　
アヤノさんは、１年の校舎へと向かう。
　
　
　
何をする気かと思って、後をつけていく。
　
　
アヤノさんは教室に入る。
　
　
　
――――――――――あたしのクラスの教室に。
　
　
　
　
そして、あたしの席―――――――――――――
　
　
　
窓際の、一番後ろの机に手を置いて、懐かしそうに微笑んだ。
　
　
　
　