[カゲプロ]ありがとう、そしてさよなら・・・メカクシ団Ⅱ (ページ27)

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シンタローは、顔も体もそのまま固まった。
　
　
驚いている様子のシンタローは、ゆっくりと椅子を立った。
　
　
　
そして、此方に２歩、歩み寄る。
　
　
　
アヤノ「・・・・・・・・シンタロー・・・？」
　
　
　
アヤノさんは少し顔を上げ、シンタローを見つめる。
　
　
　
　
　
　
　
――――――――――――その時の彼女の目は、確かに、赤かった――――――――――――――
　
　
　
　
　
シンタロー「・・・・・何で・・・・・・・・・あんたが、此処に？」
　
　
　
シンタローはそう言ったけど、返事を求める様子は見られなかった。
　
だからと言って、勿論、「おかえり」と言う様子もなかった。
　
　
　
そんなことすらも分かって、アヤノさんは小さく微笑む。
　
　
　
　
アヤノ「・・・・・久し振り。また、会えたね」
　
　
　
　
　
『また』。
　
　
　
と、いうことは、“この前にも会った”ってこと？
　
　
詳しいことはあたしはわからない。
けど、多分、そういうこと。
　
　
　
　
シンタローが、アヤノさんに触れようと手を伸ばす。
　
　
　
　
　
アヤノ「駄目」
　
　
　
　
　
しかし、アヤノさんは静止の指示を出した。
　
　
　
　