亮介の過去 ページ35
俺達のいとこだったAは
背が小さくて
でも俺のことを
"亮くん" "亮くん"
と呼んで抱きついてきてくれた
Aが家に遊びに来る時はいつもすごく楽しかった
✽
ある日、母さん達から
Aの両親が亡くなった
と言われた
最初はAを引き取る予定ではなかったみたいだったけど
俺と春市で母さん達に頼み込んだ
そして、Aが俺達の家族になった
両親が死んだのを知ってしまったせいか
いつも見せてくれる
無邪気な笑顔はもうない
それに"亮くん"と言って
抱きついてきてくれたのに、もうそんなことをしない
こんな悲しい顔をしてるAを見てるのが辛かった
だから、俺のことを
亮くんから、お兄ちゃんと呼ぶようにした
学校にも一緒に行った
家に来て2ヵ月くらいした時
俺は部活があって家に遅く帰った
そしたら、Aは家の玄関で
「お兄ちゃん、おかえり」
とあの時の無邪気な笑顔で笑ってくれた
俺はその笑顔を見てから
Aと春市の兄貴として
頑張ることを決めた
家にいるとどこかで家族に甘えてしまうから
だから、俺は東京の青道高校に進学を決めた
1年後、Aも青道高校に入学した
そして、野球部のマネージャーになった
兄の後を追いかけてるくる
妹弟たちに
変な姿見せられない
それから毎日バッドを振り続けた
そして、やっと取れたレギュラーのポジション
血は繋がってないかもしれない
でも、もうAは俺達の家族だよ
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作者名:[konomi▲] | 作成日時:2016年12月17日 22時