貴女side ページ32
鳴は私の事まだ覚えててくれたんだ
中学で別れて以来
ずっと会えなかったし
俺の事なんか忘れてよ
って言ってたから
もう私のことなんか忘れたのかと思ってた
でも鳴は覚えててくれた
今でも好きって言ってくれた
ありがとね
でも、私は、御幸じゃないとダメだからさ
✽
そして稲実対青道の練習試合が始まった
先攻は稲実
後攻は青道
初回から丹波さんの調子が良くて
5回まで無失点
その間に青道は3点を追加した
✽
試合はそのまま9回まで行き
3-0
で、青道高校の勝利だった
なぜか、今日は、鳴の登板はなかった
試合が終わって鳴に話しかけられた
鳴「ごめんね、登板できなくって」
「いや、どこか怪我でもしてるの?」
鳴「ううん。今日はなんか調子悪くてさ」
「そ、そっか…」
鳴「…ねー、A?」
「ん?」
鳴「一也は、Aの過去のこと知ってるの?」
「知らないよ。」
鳴「なんで言わないの?彼氏なんでしょ?」
「小湊家に行って約束したから。もう、過去の事は誰にも言わないって」
鳴「だから、小湊さんがAのことほんとの妹みたいに大切にしてる訳ね」
「…そうだよ。」
この時私は
御幸がこの事を影で聞いてるとは思ってなかった
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作者名:[konomi▲] | 作成日時:2016年12月17日 22時