貴女side ページ21
誕生日の一日が終わり
また、練習の日々が始まる
グラウンドに来たものの御幸の姿がない
「お兄ちゃん、御幸は?」
亮介「顔真っ赤だったのは見たけど食堂も来てなかった」
「ちょっといってくる」
亮介「風邪ひいて少しは素直になるといいけどね」
「はは」
私は御幸の部屋に向かった
「御幸ー!入っていい?」
『ダメだ、入んな!』
「ご飯も食べてないんでしょ?」
『でも、移しちまうから』
「風邪ひいてる時くらい素直になればいいのに」
『いやでも』
「移んないから心配しないで?入るよ?」
ガチャッ
部屋に入ると御幸の顔は真っ赤だった
「御幸…?大丈夫?冷えピタ持ってくるからちゃんと寝ててよ?」
ギュッ
マネ室に置いてある冷えピタを取りに行こうとしたら
御幸に後ろから抱きしめられた
『……ここにいてよ…』
最初から素直になればいいのにさ
「わかった、いるから、ちゃんとベッドで寝よ?」
『やだ、Aのとこがいい』
「バカじゃないの?このまま寝られても困るし」
『ダメか?』
御幸の吐息が耳に当たって
心臓がバクバクする
ずっと抱きしめててって言いたいけど
それは私の心の中にしまっておこ。
「ベッドで寝ないと風邪治らないよ?」
『わーった、でも、俺のそばにいろよな』
「あたりまえだよ!ほら、ベッドいこ?」
『おう』
今日は素直に言うこと聞いてくれる
いつも素直なら苦労しないのに
甘えてくる御幸なんか気持ち悪いけど…
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作者名:[konomi▲] | 作成日時:2016年12月17日 22時