寮長様3 ページ4
『おや、マレウス坊や
教室にいるなんて珍しい』
教室に戻ると
いつも居ない席に
人が座っているのが目に入った
｢お前だけだ。
僕を坊やなどと呼ぶ怖いもの知らずは
それに坊やなどと言う歳では無いのだけどな｣
『ふふ、僕からすれば皆が可愛い坊やさ』
席が隣のこともあり
椅子に腰かけようとした時
｢若様ぁぁあぁ！！｣
いつも思うが物凄い声量だね
羨ましいよ
『おや、セベク坊やは今日も元気だね』
｢あぁ、うるさい。｣
｢若様！！あ！A様もご一緒だったのですね！｣
セベク坊やは僕の事も様付けで呼ぶ
最初は慣れなかったけど
今は慕われているんだと嬉しく思う
｢丁度よかった！
うちの寮生とA様のとこの寮生が喧嘩になって｣
『何？』
一年生じゃなかったら
ただじゃおかないよ。
『余程塔に入りたいらしい』
｢何だ、Aも行くのか｣
『勿論。うちのたった一つのルールも守れない子は
僕の坊やじゃないからね』
現場に向かうと
魔法が飛び交っていた
先生は何をやっているのか…。
｢A先輩｣
｢久しいのA｣
『シルバー坊やにリリア
うちのが悪かったね』
｢いや、なかなか面白い言い合いじゃぞ｣
喧嘩をしていた寮生は
二年生だった。
全く。困ったものだ
喧嘩の内容は
｢母様をバカにするな！！
マレウスなんかに負けるわけないだろ！！｣
｢はぁ？あんな寮生に母様なんて呼ばせてるやつ
絶対ろくな奴じゃないだろ！！｣
叱れない内容で喧嘩するんじゃないよ
可愛い坊やだね。
『ほらほら、坊や。落ち着きな』
｢か、母様。すみません、｣
『僕を守ってくれたんだろう？嬉しかったよ坊や』
喧嘩をしていたディアソムニアの寮生を見ると
顔がみるみる青ざめていく
『うちの坊やが悪かったね
楽しそうな会話をしていたようだけど
僕も混ぜてくれるかい？』
｢いや、あの、｣
『うちの坊や達は寮外で喧嘩をすると
一番高い塔に閉じ込められるっていう
"ルール"がある
ちょっかいをかけてきた寮生も例外じゃない
学園側から許可されているんだよ
意味、分かるかな？』
｢そんなに脅かしては可哀想じゃよ｣
｢リリア先輩！｣
｢クフフ…悪いが助けんぞ？
Aは怒らすと怖いからのぉ｣
『マレウス坊や。連れていくが問題ないね？』
｢あぁ。｣
先生が来る前に終わってよかった。
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m - 初コメント失礼します。こんなにも面白いお話が思いつくなんて、本当に尊敬します。夢主とストリーがこれからどう変化し、展開してていくのかとても楽しみです。私は作者様が楽しく気楽に更新していってくださるととても嬉しいです。これからも心から応援しております。 (2023年3月16日 21時) (
レス) @page32 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新待ってました！！好きです！！次の更新も楽しみにしてます！！ (2023年2月20日 0時) (レス) id: d037446acf (このIDを非表示/違反報告)
朱憑（さぶ） - また神作を見つけてしまった…！母様が好きすぎて…更新待ってます！！！ (2023年1月15日 21時) (レス) @page31 id: 369ab47d46 (このIDを非表示/違反報告)
nanaminkasacha0(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！！ (2023年1月10日 20時) (レス) @page31 id: 84d4ca6c99 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - お、面白い………更新されないかもだけど待ってます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: 659b57b291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：殺覇 | 作成日時：2020年10月8日 21時
