【銀魂】ポーカーフェイス×ポーカーフェイス【沖田総悟】

視線を ページ14

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旦那にバレたが最後。
そう思っていた。でも違った。
･･･あぁ、良かった。あぁ助かった。


「おらテメーら飲め飲めェ！」


「･･･旦那が酔ってくれて｡」


旦那は今絶賛悪酔い中だ。
椅子の上に立ち上がって酒の瓶をラッパ飲みしている。

これじゃあ明日は二日酔い確定だな、と呆れながら見ていれば。


「旦那ァ、客から通報来てますぜ。アンタがうるせぇって｡」


現れたのは沖田さん。
ポケットに手を突っ込み面倒そうに旦那の醜態を眺めている。

手元からフラッシュとシャッター音が聞こえたのは日々の疲れのせいだ。
わざわざ名前を呼ばずとも良いか、と事の成り行きを眺めようとゆったり身構えていれば。


「･･･アンタ、昨日の女ボーイかィ？」


なんと、最悪な事に早速バレてしまって。
物珍しそうな顔で近づいてくる沖田さんに軽く会釈する。

ふーん、と私を上から下まで見た沖田さんは
「まぁ良いんじゃねェか」と。･･･なんだその評価は。


「それより顔が無理矢理感半端ねェじゃねーか。･･･大方姉御だろうが｡」


ニコニコと長谷川さんの相手をする妙さんに目線を向けて話す。
･･･そして彼ら真選組は局長であるゴリラの想い人の妙さんを「姉御」と呼んでいるそう。

恐らく妙さんからすれば傍迷惑だろう。
同情の視線を妙さんに送ったあと、私は目の前の人物に


「･･･旦那、そこら辺に捨てといてくださいよ｡」


と言い残し控え室へ戻ったのだった。

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