新メンバーは12歳の女の子でした【ars】 (ページ15)

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『おはよ…』

「おはよ！A今日オーディションでしょ？いいの？のんびりしてて」

『…あーーーーーーーーーー！忘れてた――！』

「やっぱり？笑」

『なんで起こしてくんないのーー！？』

「てへっ☆」

『もー！奈子さん！ご飯行きながら食べるものでお願いします！』

「はーい」

『あと何分！？』

「30分☆」

『うそー！』

「大丈夫、会場こっちだから。しかも近所。」

『マジ！？』

「うん。歩いて…20分くらい？」

『じゃあ彩華！一緒に歩いてくよ！』

「え～めんどく『彩華？(^言^)』さいわけない！行かせてもらいます！」

「はい、おにぎり。」

『ありがと～奈子さん！行くぞ！』

「『行ってきまーす』」

『今日も嵐のメンバーいるんかね？』

「いんじゃない？あ、これなんかあったら連絡してって手紙に書いてあったよ」

その時は必要ないと思ってた。でも…

『ありがとー』

「青じゃん、らっき！」

『おっ！』

「いくよーA」

車が青信号の横断歩道に向かっていた

『！！彩華！行っちゃだめだ！』

そういった時にはもう手遅れだった…

「え…―――」

ドンッッ！

「「キャーー！」」

『彩華…？』

「A…ごめんね…」

『彩華…』

きれいな白いワンピースが赤い色で染まっていく。

雪が降りそうなくらい寒いコンクリートに涙のシミがぽつぽつとこぼれてく…

『なんで謝るの…』

「だって…私のせいで…オーディション…」

『いいんだよそんな事！』

「それに私のせいでいじめられちゃったし…」

冷たい

『彩華…？』

『ねぇ彩華！』

「…」

かすかに息はある…ほんの少しだけど…

『彩華っっ！』

ピーポーピーポ―

救急車…誰かが呼んでくれたんだ…

『彩華！今救急車来るから！大丈夫だから！それまで頑張って！』

「…こくん…」

『彩華！』

「大丈夫ですよ。彩華さん聞こえますか？」

「行くぞ。１．２．３！」

救急隊の人だ…良かった…

「もうお友達は大丈夫だから。絶対に大丈夫だから。ここまで声かけてくれてありがとうね。」

『はい…』

くらぁ…

よかった…助かるんだ…

「ちょ、きみ！！！」

私はそのまま意識を手放した…