雨降る夜に待ち合わせを【桃】 (ページ31)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:83,168 hit

31 ページ31

　
　
　
　
　
明日がオフでほんまに良かった
　

　
あれからとりあえず洗濯が終わるまで2人でゆっくりすることになった

　
　
神田さんへの気持ちに気付いてから、今この状況がめっちゃ気まずい
　
　
好きな子と2人きりやで？こんなこと滅多にないのに

そんな心配をよそ目に神田さんがきっかけを作ってくれた
　
　
それからの盛り上がりは自然で
　
　
お互いにお互いの年齢を知ったときはほんまにおもろかった
　
　
意外にお姉さんやった彼女を知って、さっきまでの行動を思い出す
　

　
ギャップか、やばいな
　
　
　
　
仕事の話をしたあと、あの日の傘の話を打ち明けようと思った
　
　
　
『そうや、実は俺神田さんに言わなあかんことあるんですよね』
　
「え？」
　
　
話し出そうとしたとき
　
　

「待ってください！あの実は私知ってました、その、小瀧さんのこと・・・」
　
　
　
彼女の口からは予想してなかった話がどんどん出てくる
　
　
雑誌で俺の正体を知ったらしい
　
　
でも、知ってた上で裏のない接し方をしてくれる神田さんはほんまにええ人や
　
　

『知ってたのに変わらず接してくれて俺は嬉しかったですよ』

　

　
”だって、小瀧さんは小瀧さんですから”
　
　

　
何やろこの感じ、
　
　
完全に俺は神田さんに惚れている
　
　

込み上げるこの感情に自分の行動を抑えることは出来ひんかった
　
　
　
　
俺にはもう神田さんが愛しくて愛しくて仕方なくて
　
　
　
強く彼女を抱きしめた
　
　
　
　
　
『ありがとう』
　

　
　