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「こ、たき、さん?」
 
 

何も言わず抱きしめ続ける彼を突き放すことは出来ず
 
 
ただ大人しく抱かれているしかなった

 
 

こんな時って私からも腰に手を回すんだっけ?
 
 
ダメだ、こういうのよくない気がする
 

 
 
時間的には短かったものの


体感はものすごく長く感じた
 

 
「小瀧さん、どうかしたんですか、?」
 
 
 
しばらくすると離れた小瀧さんは見たことないくらい優しい顔で笑った
 
 
その顔に私は胸がギュッとなる
 



  ピ-ッピ-ッピ-ッ
 


 
『あ、なんか、洗濯終わったみたいですね』
 
 
「あっ、」
 
 
 
今の時間、何だったんだろ
 
 
まだドキドキが止まらない
 
 


 
あとは浴室乾燥で約30分かけて乾かせば完成
 

 
あれ?待って、さっきお風呂使ったから浴室濡れてるよね
 


 
もう本当にさ、段取り悪すぎるから私
 
 
 
とりあえず先にハンガーに通して脱衣所のドアの淵にかけておいて
 
 
先に浴室を少し乾燥させよう
 
 
小瀧さんには申し訳ないけどもうしばらく待ってもらわないと


 
 
 
 
夜もだいぶ更けて、時間は深夜2時までもう少し
 
 
さっきのことがあって2人の間にはまた微妙な空気が流れ出す
 
 
ひたすら水を飲む私
 
 
ひたすらお菓子を食べる小瀧さん
 
 
なんとかしてこの空気を払拭したい
 

 
 「『あの、』」
 


「あっ」
『あっ』
 
 
「先にどうぞ」
 

『いや、いいっすよ先』
 
 
 
「こんな時間かかると思ってなくて、お待たせしちゃって本当ごめんなさい」
 
 
『全然大丈夫です、俺待つの好きなんで』
 
 
「え?(笑)」
 
 

待つのが好きと言う小瀧さんがなんか可笑しかった
 
 
 
『良かった〜笑ってくれた』
 
 
 
心からホッとした顔をした彼を見て、私も安心した
 
 
 
 
 
『神田さん、俺ら友達になりません?』
 
 
「友達?」
 
 
『俺もっと神田さんのこと知りたいです』
 
 
 
急な申し出、驚いた
 
 
正面から私のことを知りたいと言ってくれる小瀧さん

 
正直迷った


色々と迷った


でもその気持ちが素直に嬉しくて
 
 
悩んだ末、受け入れてみることにした
 
 


友達なら、

 
 
 
「是非、よろしくお願いします」
 
 
 

まるで告白が成功したみたいに



照れあう2人の周りを漂う空気は
 
 

初々しくも甘酸っぱく感じて少し恥ずかしくなった
 

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設定タグ:ジャニーズWEST , 小瀧望 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2020年7月13日 6時

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