自分達で ページ18
銀時side
Aが万事屋を出てから3時間がたった。
帰ってくる気配はない。
俺はソファーでジャンプを読み、新八は家事の続きをして、神楽は酢昆布を食べながらため息をついた。
神「A、帰ってこないアルナ……」
新「暗くなる前に戻ってくるといいけど…」
ぽつりぽつりと、そんなことを呟く神楽と新八。
神「Aがいないと寂しいアルナ……」
新「昨日来たばかりなのにね……」
銀「…………………俺は悪くねぇーぞ。」
たたみかけるように、呟く二人。
神「もし帰って来なかったらどうしよう……」
新「まぁ…Aさんも最初は泊まるとこないからって理由だったし……」
神「そんなの嫌ヨ!!せっかく仲良くなったのに!!」
新「しょうがないよ。ただでさえ、銀さんと喧嘩して気まずい状態なのn…「ああっ!!わかったよ、探しに行きゃーいんだろっ?!俺に探しに行けって言いてぇーんだろっ?!」
痺れを切らしてそう言う俺に、ニヤニヤ、キラキラしたなんとも奇妙な顔でこちらを見つめてくる神楽と新八。
神「え?!銀ちゃんA探して来てくれるアルカ?」
新「気をつけて行ってきてくださいね!」
そう言うと手際よく外に出され、扉をピシャリと締められる。
「自分達で解決しろ。」と言いたいのだろうか。
銀「ったく、住むだのなんだの言っといてそっこう家出しやがって…」
階段を降りてこの町でAが行きそうな場所を考える。
まだ知り合いは少ないだろうから、候補はそう無いはずだ。
銀「おーい。」
山「あれ、万事屋の旦那じゃないですか。」
門の近くにいたジミーくんに声をかける。
銀「こんくらいの黒髪の、ちょっーーーーかわいい子が、家に帰れなくて困ってるみたいなの聞いてない?」
山「うーん……髪の長さだけじゃなんとも言えませんが、副長達に聞い来ますね。」
屯所の中に入り、縁側に腰を下ろしてジミーくんを待つ。
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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時