転生したら幼児でした 2

64話 ページ21

私を補導しようとする事により、苦労してしまったおまわりさんが帰ったあとのこと。

私は国木田さんから事情聴取を受けています。
「お前はポートマフィアに何処へ連れて行かれた。」

「恐らく本拠地ですね。三時間半くらい狭くて殺風景な部屋の中に閉じ込められて、その後ロリコンと対面しました。それで…」

「ちょっと待て。ロリコン？」

「はい、ロリコンです。」

真顔でそう答えると、国木田さんは言った。

「真面目に答えろ。」

「至って真面目です。あれは絶対ロリコンでした。

そういえばあのロリコン…信じたくないですが、ポートマフィアの首領らしいですよ。」

そこまで聞いて、国木田さんは額を抑えた。ロリコンと首領が繋がらないのだろうか。
もしそうだとしたら、私も同じ思いだ。私も未だにロリk…いや、森さんが首領室に入って行ったのが嘘みたいである。

「なぜお前はそんな奴に狙われたんだ…。まあ良くないがひとまず良い。それでどうやって脱出してきた。」

「首領に毒飲ませました。」

「は？」

「勿論嘘です。」

やろうとしたけどね。無理でした。

「手榴弾で窓ぶっ壊して飛び降りようかととも思ったのですが…。そんな事を考えてたら太宰さんが助けに来てくれましてね。」

太宰、というワードを聞いた国木田さんがまた額を抑える。

「なぜあの唐変木は帰ってきとらんのだ。」

あ、手榴弾にはツッコまないんだね。

やっぱり手榴弾を作ってる者同士だからかな？

「どうせ社に帰っても、国木田さんに報告書書かされるから嫌っていって先に帰りました。」

国木田さんが、なに！？と叫んだ。そして頭に怒りマークを浮かべる。

苦労人ですね、国木田さん。

「で、続きいいますと…。太宰さんが助けに来て、監視を潜り抜けながら無事脱出してきたと言う訳です。

まぁ…最後は強行突破でしたが。」

「太宰は何をしにマフィアに行っていたのだ。」

強行突破、という部分にはツッコまないのですね、国木田さん。流石武装探偵社。

「敦くんに懸賞金をかけた奴とやらを探す為、わざと捕まりに行ってたそうですよ。」

「なんでそんな重大な報告をせんのだあの唐変木は…。」

「さぁ？なぜでしょうか？」

それは、本人のみぞ知る事、ですよ、国木田さん。

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