キミの涙を拭う ページ35
真一郎side
オレはあの日からすっかり元気
寧ろマンジローに「風邪とか嘘なんじゃねぇの、シンイチロー。」なんて言われたくらい
オレはそんなくだらない事を考えながらその日オレを看病してくれたAが来るのを待つ
でもいつまで経っても来なかった
オレは心配になってじいちゃんにAの様子を見てくるから学校に連絡を入れてとお願いをし、家を出た
オレはなるべく早く行く
そして、つく
ドキドキしたけど、勇気を出してインターホンを鳴らした
すると、Aではない女の人の声
待っていると玄関が開いた
「ゴメンなさいねぇ真一郎君、あの子は今日休みなのよ。」
出てきたのはAのお母さん
『そうなんですか…、』
オレは俯く
じいちゃんにメールで伝えれば「休んで看病したらどうだ？」との事
いや無理だろ、と思ったが思い切って聞く
『あの、看病する事っていいですか…？』
すると、Aお母さんはもちろん！と笑顔で言う
意外にも早くて驚いた
じいちゃんにメールで看病する事になったという事を伝えた
そして、オレは家に上がらせてもらう
Aお母さんに部屋の場所を聞いて向かう
念の為ノックをした
それでも返事はない
心配になって扉を開けた
そこには、ぼろぼろ泣いているA
『A…？どうした！？』
オレは急いで駆け寄る
「ぅあ、しん、いちろ…？」
焦っているオレの頬を両手で包みまるでオレがいるのかを確認する様に言う
オレは小さくて震えているその手をオレの大きい手で包み「うん、オレだよ。真一郎だよ。」と安心させる
「しんいちろ、しんいちろ…！」
Aは魘されていたから悪夢でも見たのだろう
オレは看病の時Aがしてくれた様にそっと抱きしめて
『うん、うん、オレが真一郎だよ。大丈夫。ここにいるから。』
と声をかけた
そして、少し経ったら落ち着いた
『ん、落ち着いた？』
オレが聞けば頷く
どうしたのか尋ねれば淡々と話してくれた
「シンイチローがね、どこか行っちゃったの。」
「私の事、好きって言ってくれたのに、置いて行ったの。」
「一緒にいるって約束、したのに…ｯ。」
段々と流れてくるAの涙を拭き取って、ギュッと強く強く抱きしめた
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ワカメと昆布って似てね？ - ひー(比古)さん» 真一郎君、かっこいいですよね！私も大好きです！ありがとうございます！！ (2021年10月5日 6時) (
レス) id: 293adefca4 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - 真一郎くん好きなのでこういう小説読めてよかったです😭 (2021年10月5日 2時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ワカメと昆布って似てね？さん» よかったです！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメと昆布って似てね？ - 愛さん» お話、書きました！遅くなってしまい申し訳ないです🙇♀️💦リクエストありがとうございました！ (2021年10月4日 21時) (レス) id: 293adefca4 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ワカメと昆布って似てね？さん» 楽しみにしてます!!! (2021年10月4日 6時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワカメと昆布って似てね？ | 作成日時：2021年9月13日 0時
