だるさと夢 ページ34
貴方side
ぴぴぴっ
『っあー…。』
私の体とは裏腹に軽快な音を出す体温計を見て溜め息をつく私
その体温計には３８.９の文字が
私は下にいるお母さんに伝え、ベッド潜った
ケースケはもう家を出た
だるいな、と思い目を閉じる
そして、いつの間にか夢の世界に入って行った
ー「ずっとオレの隣にいてください。」ー
ー「あ、いして、る…。」ー
夢の世界でも出てくるのはシンイチロー
そして、場面が突如切り替わった
真っ暗な空間
ただただ闇が広がっているだけ
「A。」
どこからか大好きな大好きな人の声が私を呼んだ
私は歩いて行ったらその人が消えちゃう様な気がして音を頼りに走る
走る
走る
そして、たどり着いた所にはやっぱり大好きな人がポツリと立っていた
『っ、はっ、しん、いちろ、！』
私は息を切らし肩を上下にしながら愛しいその人の名前を呼ぶ
「ゴメンな。」
シンイチローは今にも泣きそうな笑顔を浮かべ歩く
『い、いや、まって、まって、よ、、！』
私は頑張って追いつこうとする
けど、シンイチローは止まってはくれない
そして、シンイチローは暗闇へと姿を消した
それでも私は走って手を伸ばす
追いつくかも、なんて希望が少しあった
でも追いつく訳なかった
残ったのは死者を愛し続け、ぼろぼろ泣き出す私
もう、シンイチローは戻ってこないんだ
あの頃の幸せは、もう…
私は狂った様に今までの涙を全て出した
泣いて、
泣いて、
泣きじゃくった
『、はっ、は、は、』
私は目をパチリと開けた
起き上がって周りを見渡す
『夢、だよね。』
私はあの最悪な出来事が全て夢だと思い始めた
きっと、熱で悪夢を見たんだ、と
でも部屋は夢の時と同じ高校の部屋
『夢な訳ないよね…。』
私はぽろぽろ涙を流す
その途端、こんこんとノックがされた
でも今の私は泣きじゃくっているから返事をする事も出迎える事もできない
ただ黙って泣くだけ
そんな様子にノックした人はおかしいと思ったのか扉を開けた
そこには今１番会いたくて、会いたくなかった人
「A…？どうした！？」
＿シンイチローが立っていた
…
まだまだ続きます！
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ワカメと昆布って似てね？ - ひー(比古)さん» 真一郎君、かっこいいですよね！私も大好きです！ありがとうございます！！ (2021年10月5日 6時) (
レス) id: 293adefca4 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - 真一郎くん好きなのでこういう小説読めてよかったです😭 (2021年10月5日 2時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ワカメと昆布って似てね？さん» よかったです！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
ワカメと昆布って似てね？ - 愛さん» お話、書きました！遅くなってしまい申し訳ないです🙇♀️💦リクエストありがとうございました！ (2021年10月4日 21時) (レス) id: 293adefca4 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - ワカメと昆布って似てね？さん» 楽しみにしてます!!! (2021年10月4日 6時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワカメと昆布って似てね？ | 作成日時：2021年9月13日 0時
