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第10話 ページ10

リコside


「はぁ。どうしよ。」




あの日以来、私の日向君を見る目は一気に変わってしまった。

確かに良い奴だってことは前から知ってはいたけど…



キャプテンと監督って関係なんだから、好きになっちゃいけないはずなのに。

まさか本当に好きになるなんて思ってなかった。






「監督?」


「う、うわっ!」






私はいきなりのことにびっくりして、思わず後ろにのけぞってしまった。

ただ日向君に声をかけられただけなはずなのに。






「だ、大丈夫か?なんかさっきから様子おかしいけど。
さっきっつーかちょっと前な気するけど。」


「なんでもないの!なんでもない!」


「そっか。あ、ところであれ以来帰り大丈夫か?」


「あ、全然大丈夫よ。
もし何かあってもなんとかするから安心して!」






私はグッと親指を立てた。

でも日向君は全く納得していないという様子でため息をついた。






「あのなー、一応女の子なんだから気をつけろよ。
心配になんだろうが。」




ちょっと照れくさそうに日向くんがいった。

普通なら、「一応ってなによっ!」って言うところなんだろうけど…



心配してくれた事が嬉しくて、そんな余裕はその時の私にはなかった。





「ところでさ、あの時誰だと思って助けたの?
なんかすごい剣幕だったけど…」




私は今まで気になっていたことを口にした。

だってあんな怖い日向くん初めて見たし。





「あ、いやそれは、その…」





日向君がかなり焦っているのがわかる。





「監督の声が好きな奴の声に似てたから、ついカッとなって。」





それを聞いた瞬間、頭が殴られたのかと思うくらいの衝撃を受けた感覚がした。

日向君好きな子いたんだ、全然知らなかった。

ずっと前から一緒にいたはずなのに。





「いや、別に監督でも助けたからな?
そこはちゃんとわかってくれよ?」





日向くんが焦ったように何か言ってくるけど、そんなの耳に入ってこなかった。



あのムカつくマネージャーの身体見ただけで顔赤くなる奴だし。

好きな人なんているに決まってたじゃん。




なのにどうしてこんなに落ち込んでるんだろ、私。

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あやの♪(プロフ) - そーなんですね!また読んでみますね! (2017年10月5日 18時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
奈津(プロフ) - ミリアさん» 返信遅れて本当に申し訳ないですっ!!黒子か赤司の妹のトリップですか…テストが終わったら作ってみようかと。今日向先輩の新しいやつはあるので、もしよかったらそちらも宜しくお願いします!黒子か赤司だったらどちらがいいのでしょうか… (2017年10月4日 20時) (レス) id: 7c7d566da4 (このIDを非表示/違反報告)
奈津(プロフ) - あやの♪さん» あやのさんお久しぶりですっ!もう次の作品はありますよっ!またよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年10月4日 20時) (レス) id: 7c7d566da4 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - お久しぶりです!お疲れ様でした!とても面白くていつも読むのが楽しみでした(*^^*)次の作品も読むの楽しみにしてますね! (2017年10月4日 13時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら黒バスの黒子か赤司の姉か妹がワールドトリガーかハイキューかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて頑張って下さい (2017年9月10日 10時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈津 | 作成日時:2016年10月7日 19時

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