第18話 ページ18
笠松side
あっという間に最終日となった。
あれ以来Aとあまり話せてない。
もちろん俺がAと話そうとしていないだけ。
でも今話そうとしても絶対うまく会話できない気がするのだ。
Aを見るとどうしてもあの肝試しのときの光景が頭に浮かんで、無性にモヤモヤする。
直接本人に聞けばいいはずなのに、何故か聞けなかったからだ。
Aのこと信用してない訳じゃないが、聞くのを俺が怖がっていた。
もちろんそんな中での練習なんて身が入るわけもなく、
俺のシュート成功率は過去最低だった。
「先輩なんかあったんすか〜?」
こいつにまで言われてしまうぐらいに。
午後練もあるのかと思いきや、誠凛の監督が想像もしなかったことを口にした。
「海行くよっ!」
「「「えーーー!?」」」
よりによって砂浜で練習かよ。
今回は一体何キロ走らされるんだろうか。
「けど、練習ではありませんっ!」
「え、じゃあ…」
「そっ!最後の日ぐらい、みんなでパーッと遊びましょ!」
監督がそう言った瞬間、選手全員の顔が笑顔になった。
もちろんAも。
ちらっと目が合ったような気がしたけど俺はすぐに逸らしてしまった。
そして日向が俺に近寄ってきた。
「Aのことよろしく頼みます。」
「え?」
「Aを一人にさせないでってことっすよ。
あいつ、すぐ声かけられると思うんで。」
「あぁ、おう。」
そのときの俺は半分その言葉を聞き流していた。
日向の顔をあまり見たくなかったからだ。
もしこれを聞き流してなかったら、あんなことにならなかったのかもしれない。
数時間後の俺がそう後悔してることをそのときの俺はもちろん知らない。
158人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやの♪(プロフ) - そーなんですね!また読んでみますね! (2017年10月5日 18時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
奈津(プロフ) - ミリアさん» 返信遅れて本当に申し訳ないですっ!!黒子か赤司の妹のトリップですか…テストが終わったら作ってみようかと。今日向先輩の新しいやつはあるので、もしよかったらそちらも宜しくお願いします!黒子か赤司だったらどちらがいいのでしょうか… (2017年10月4日 20時) (レス) id: 7c7d566da4 (このIDを非表示/違反報告)
奈津(プロフ) - あやの♪さん» あやのさんお久しぶりですっ!もう次の作品はありますよっ!またよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年10月4日 20時) (レス) id: 7c7d566da4 (このIDを非表示/違反報告)
あやの♪(プロフ) - お久しぶりです!お疲れ様でした!とても面白くていつも読むのが楽しみでした(*^^*)次の作品も読むの楽しみにしてますね! (2017年10月4日 13時) (レス) id: 5ba2df906e (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったら黒バスの黒子か赤司の姉か妹がワールドトリガーかハイキューかアニメKとコラボかトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて頑張って下さい (2017年9月10日 10時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奈津 | 作成日時:2016年10月7日 19時