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「 それよりよ銀時。 お前溜まったツケ払ってけよ
最後に払ったのが二百十九日前だ
それ以来ツケが二百七日前の磯部団子
二百二日前の甘酒ときな粉餅に始まって… 」
「 なんだよ東海道線の駅の名前東京から
全部暗唱する餓鬼かあんたは、日が暮れちまうぞ。
それより
その簪で奉公してたあやのって娘探してんだ
娘っても五十年も前だから今は婆さんだろうけどな 」
「 駄目だァ、おら四十以上の女に興味無ェから…
それより銀時お前溜まったツケ払ってけよ!
最後に払ったのが 二百十九日前の」
「 円周率覚えた方がモテるらしいぜェ! 」
「 えっマジィ? 」
お金を置いて逃げた
流石に日々積み重なった
甘味のお金を払うにはちょっと荷が重すぎる
今日の分だけで勘弁してください
銀時が後で必ず払うから!
流石に情報が少な過ぎるから病院に戻ってきた
だけど遺産が有り余る程あるなんてまるっきりの嘘
そんな事を知ったお金の亡者は大激怒
「 「 あんのクソジジィイッ! 」 」
「 金ェエェエエッ! 」
「 あ、バレた? 」
「 ゴアッ! 」
いやあ、今日も仲良しだなあはは
「 よぉーくぅーもぉー! 」
「 待て待て、お前は金如きで老人の生きる希望を奪い去ろうといででででで! 」
「 どの口でそんな事言うアルか! 」
「 金の切れ目が縁の切れ目ってなァ
下ろさせてもらうぜ 」
「 ジャンプ貰っていきます
十週目が気になりますから 」
「 病院食もね、薄甘いデザートが気になるネ 」
『 でも銀時このまま終わっちゃうなんて悔しいよ 』
「 あのなぁ金がなきゃ始まんねーの。
依頼も何もかも 」
『 うわっ…、 』
引っ張られた
残るなって事なんだろうな
「 という訳だ。 悪く思うなよ…? 」
『 …! お爺さん、大丈夫ですか
ゆっくり深呼吸して下さい 大丈夫ですよ 』
何も分からないけど息を荒くさせた
お爺さんの傍に駆け寄り落ち着かせた
落ち着いたようで良かった
「 これで、わしがただの変態爺ではなく
病弱な変態爺である事が分かって貰えたか
えりかちゃんはこの痩けた頰が堪らんというての
憂に沈む様子が唆るわぁと言ったのは誰じゃったか
そそ、かなちゃんじゃ 」
「 その顔色…あんた本当は… 」
「 あの団子事件には続きがあるんだ、聞くか?
人伝に聞いた話によると
彼女はあの店を辞めさせちまったらしい
貧しい子供や腹ペコの野良犬や野良猫見つけては
内緒で団子を食べさせてたんだ 」
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作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時