検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:39,200 hit

// ページ11

----


「 それよりよ銀時。 お前溜まったツケ払ってけよ

最後に払ったのが二百十九日前だ
それ以来ツケが二百七日前の磯部団子
二百二日前の甘酒ときな粉餅に始まって… 」

「 なんだよ東海道線の駅の名前東京から
全部暗唱する餓鬼かあんたは、日が暮れちまうぞ。

それより
その簪で奉公してたあやのって娘探してんだ
娘っても五十年も前だから今は婆さんだろうけどな 」

「 駄目だァ、おら四十以上の女に興味無ェから…
それより銀時お前溜まったツケ払ってけよ!
最後に払ったのが 二百十九日前の」
「 円周率覚えた方がモテるらしいぜェ! 」
「 えっマジィ? 」

お金を置いて逃げた

流石に日々積み重なった
甘味のお金を払うにはちょっと荷が重すぎる

今日の分だけで勘弁してください
銀時が後で必ず払うから!

流石に情報が少な過ぎるから病院に戻ってきた

だけど遺産が有り余る程あるなんてまるっきりの嘘
そんな事を知ったお金の亡者は大激怒

「 「 あんのクソジジィイッ! 」 」

「 金ェエェエエッ! 」

「 あ、バレた? 」
「 ゴアッ! 」

いやあ、今日も仲良しだなあはは

「 よぉーくぅーもぉー! 」
「 待て待て、お前は金如きで老人の生きる希望を奪い去ろうといででででで! 」
「 どの口でそんな事言うアルか! 」

「 金の切れ目が縁の切れ目ってなァ
下ろさせてもらうぜ 」

「 ジャンプ貰っていきます
十週目が気になりますから 」

「 病院食もね、薄甘いデザートが気になるネ 」

『 でも銀時このまま終わっちゃうなんて悔しいよ 』

「 あのなぁ金がなきゃ始まんねーの。

依頼も何もかも 」
『 うわっ…、 』

引っ張られた

残るなって事なんだろうな

「 という訳だ。 悪く思うなよ…? 」

『 …! お爺さん、大丈夫ですか
ゆっくり深呼吸して下さい 大丈夫ですよ 』

何も分からないけど息を荒くさせた
お爺さんの傍に駆け寄り落ち着かせた

落ち着いたようで良かった

「 これで、わしがただの変態爺ではなく
病弱な変態爺である事が分かって貰えたか

えりかちゃんはこの痩けた頰が堪らんというての

憂に沈む様子が唆るわぁと言ったのは誰じゃったか
そそ、かなちゃんじゃ 」

「 その顔色…あんた本当は… 」

「 あの団子事件には続きがあるんだ、聞くか?

人伝に聞いた話によると
彼女はあの店を辞めさせちまったらしい

貧しい子供や腹ペコの野良犬や野良猫見つけては
内緒で団子を食べさせてたんだ 」


----

//→←//



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。