検索窓
今日:22 hit、昨日:0 hit、合計:39,253 hit

// ページ10

----


「 俺にも酢昆布くれ 」
「 二人共かい! 容赦ないな 」

「 笑ってくれて構わんぞ
こんな爺が死ぬ際に色気付きよってとな 」
「 そんな事ないですよ 」

いや、新八君も食べてる 流れる様に食べたよ今
もう何も言えない立場に自ら踏み入ったよ

「 あれは本当に綺麗な人じゃった
簪指してシャキシャキ働く巷でも評判の娘での 」

柑橘系の着物に結った茶髪の髪

ちょっぴり聞くのは恥ずかしい
お話を続かせ 聞かせてくれた

その人。 想い人の方と過ごした日々を語る
この人の顔は凄く心地良い物だった

「 彼女を探して欲しいんじゃ 」 『 ふぅ… 』

記憶が長いのは
それ程までに記憶している、覚えている、という事

初恋ってのはそんな印象深いものなのかな?
目と頭が壁に打ち付けられてるみたい

ん 銀時に一瞬見られた気がする

「 うちは高いぜ、超一流の万事屋だからな 」

「 金ならある。ギャルに幾ら払っても使えん位じゃ
家族も居らんし遺産の行方を悩んどった位じゃ 」

話のずらし方がなんだか不自然だな
通り掛かった派手な人を見て
咄嗟に思いついた感じがする

「 わしの頼みを引き受けてくれれば
あんた達に全ての遺産を残そう 」

「 しっしかたねえっなぁ
年寄りの頼みとなっちゃ断る訳にもいかねーだろ 」

声裏返ってるし最高に不細工 見るに堪えない顔
折角かっこいい顔してるのに 顔芸が激しいんだよ

「 ってあんた!
笑いながら怒ってる人みたいになってるよ! 」

「 黙れ新八ぃ!
お前はこのまま依頼人のお世話をするんだ!

誠心誠意真心込めてな! 」
「 僕も入院患者何ですけど! 」

「 万事屋ってのは人様のお役に立ってなんぼだろ!
人生に大事なのは金でも学歴でもねぇ! 愛だ! 」

本当にお金にがめついんだから
お金は大事だけどさ
それは大事に使わないのは何処の何奴だろうか

「 気力と思いやりを忘れた若者はこれだから 」

「 あれ何で僕だけ今時の駄目な若者にされてんの れ

『 じゃ頑張って! 』

「 遺産って酢昆布より偉いアルカ? 」
「 酢昆布ファミリーパックより偉い! 」

病院を出て聞き込みに

御高齢の方々に聞くのが良いかな? って思ったから
お爺さんお婆さんを中心に聞き込みをしてる

「 団子屋、簪? 知らねーなぁ 」

「 昔この辺に在ったって聞いたぜ 」

「 駄目だぁ…おら三日以上前の事は思い出せねぇ 」
「 鶏以下だな 」

『 美味し 』

この辺りのって聞いたから
有力な情報を聴けると思ったのに


----

//→←//



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こなた | 作成日時:2017年6月20日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。