【ダイヤのA】多分この世界は小湊亮介の手によって回っている。3

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そして、卒業を間近に控えたある日曜日の午後、


「お邪魔します、」

『どうぞ、』


私たちはお家デートなるものを決行することにした。



仕事も忙しくなってきて、事務所やテレビ局に行くことも増えてきた今日この頃、

私は大学生になるのを節目に、受験が終わってから一人暮らしを始めた。




「へー、結構広いんだね。」

『そう、セキュリティもしっかりしてるし、』


…実を言うと、これから先もし亮介と同居とかするようになった時のために少し広めの部屋を借りてるんです。

ちょっと重いかな、と思いつつもやってしまった。



ちなみにお家デートを提案したのは私の方で、

最近テレビに出ることも増えてきたため、あまり外でそういう事はするなと事務所に言われたからなんだけど、


…今思うと、めちゃめちゃ大胆だったなと。


まあ亮介がその気なら私はいつでもOKする覚悟はできているんだけど。





『適当に座ってて。あ、そうそのソファーめっちゃふかふかで気持ちいの。』

店回って探したんだーと、自慢する。


亮介は言われた通りソファーに座ると、

「あー、確かに立ち上がれなくなりそう。」

と笑っている。


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