毒の華2【高尾和成】

華77 ページ39

貴「調子乗らないで」









いつものように、
クラスの子に脅し屋上を出る。









東村「終わった？」

貴「うん」









2人で歩く廊下。

放課後だからか、人は全然いない。









東村「なあ、伊月。
宮原ってなんで死んだのか知ってるか？」

貴「……何…急に」









東村…

愛美が亡くなってから、
よく絡んでくるようになった。









私のことを好きだと噂されていたけれど＿＿









”伊月さんに俺協力したいんだ”









私は別に信じていない。









東村「いやー、何となく思っただけ」









こいつは何を考えているのか。

この笑った顔の奥には
何があるのかがよく分からない。









東村「なぁ……あの日お前何してた？」

貴「は？」









真っ直ぐ私を見つめる目。









あの日＿＿


”愛してるA”

”私もだよ……真くん”









貴「真と…愛し合ってた」

東村「……」









.









貴「なんてね、嘘だよ嘘。
な訳ないじゃん。普通に家にいたよ」


東村「そうか…」









眉間にしわを寄せた東村。
そのまま私はこの場を離れる。









そして＿＿









”東村圭、要注意”

と真へメールした。

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